40.Make up your mind - 決心
文字数 1,932文字
*こちらは本編『Magnet』のあとがきページです。
本編を読む ⇒『Magnet』40. Make up your mind - 決心
ジェニちゃん、やらかしちゃったねえ。うまいことポール君を操れるつもりでいたんだろうけど、彼も本心に気付いちゃったからには、とうとうこんな結末になっちゃった。
本当はポール君に「もう無理!」って言わせるのはもう少し先の予定だったんですけど、うまい具合にジェニちゃんが自爆しちゃったんで、これが潮時かな~と。
彼女は決して悪い子ではないと思ってます。むしろ、人に可愛がられて愛されるタイプのお嬢さんじゃないのかな。
作者自身はちょっと苦手な部分のある女の子として描いてますが。
自分が優位に立ちたいというか、外堀を埋めて安心しておきたいタイプなのよね。
でもちょっとかわいそうなことをしてしまいましたかね。
ポール君の気持ちが完全に彼女に向いていたら、とてもお似合いのカップルだったんじゃないのかなーと思います。うん。
んで、ポール君の事務所での事務作業は、ワタクシの実体験からです。
飲食業に勤めてるとは言え、メニューやお知らせ等の制作・印刷、データの打ち込みや発注作業など、意外と事務作業も多いんですよ。
特に発注はバイト君でも必須。
大手ならパソコン作業専門要員がいるんだろうけど、個人経営の店だと、そこの店長だけじゃなくて、バイト君たちにもそういう仕事が割り振られるのが現状。
(じゃないと店長休み取れませんから)
ポール君パソコンは得意みたいだし、オーナーのデュボア夫人からの信頼も厚いので、頼りにされてるんでしょうね。
そしてラブラブ♥ファイヤーにこんがり焼かれて帰ってきたミシェ子さんですが。
ミゲル兄さんに夢中で、ベチ子さんとラム子さんとの約束すっぽかしたようです笑 まー友情なんてそんなもんよねー(ブツブツ)
話の中で「ラムカさんちのコーヒーはマズイ」って描写がありましたが、彼女は幼稚園をクビになっちゃって、食費をカツカツに切り詰める必要があったので、ファミリーサイズのお徳用パックみたいな笑、飲みきれないうちに酸化しちゃってそりゃ美味しくなくなるわな、みたいな、そんなコーヒーしか買えないのでした。
美味しいコーヒーもらいに、ショーンさんちにもっと遊びに行けばいーのにー笑
そして今回、ポール君とジェニたんのブレイク・アップの場面を書いていた時に、Adeleの「Set Fire to the Rain」という曲が頭の中ぐるぐるしてました。
厳密に言うと、Boyce Avenueという人たちのカヴァーのほうなんだけど。
それともう1曲、日本のアーティストなんだけど、COMA-CHIという女の子の
「sayonara」という曲、コチラも同じく頭の中ぐるぐるしてまして。
どちらも切ない曲なんだけど、大好きな曲なんですよ。
本家Adeleよりもこのカヴァーのほうが好きなんですよね。とてもいい声です。
Boyce Avenue cover / Set Fire To The Rain
(⁰︻⁰) ☝雨に火をつけるの、というタイトルからしてすでに悲しい。叶わないことですし。
歌詞が気になった方は、和訳サイトさん等で探してみてくださいね。
なかなかジェニちゃんの心境にピッタリなんじゃないでしょうか。
このカヴァーはワタクシの別宅である「Simply Beautiful」という萌え吐き出しブログでも紹介しているイタリア発の「G&T」というゲイドラマで使われていて、この曲が使用されてるシーンがとても好きなんですよね。Adeleらしい悲しいメロディがそのシーンをよりドラマティックにしてくれてて。
ワタクシの脳内でもこれをバックにジェニたんが「うえーん゚゚(゚´Д`゚)゚」っと号泣しておりました。
もう1曲、コチラはCOMA-CHIの「sayonara」という曲。
ホントはDJ Watarai Remixがいつも聴いてる大好きなバージョンなんですけど、
つべに置いてありませんでした。残念。
(そちらのバージョンはコチラのプレイリストで聴けます ⇒ Magnet sound track
「♪あなたの姿がどこかへ遠ざかって行くよ サヨナラ サヨナラ サヨナラ サヨナラ♪」っていう部分がぐるぐるすんのよね。
ジェニたんが「またどこかで会えるといいね」という歌詞の状態になれるまでには、もっと時間かかりそうだけどね。
こんな感じでポール君はとうとうジェニちゃんに別れを告げてしまいましたが、
肝心のベチ子さんとはこの先どうなっていくのやら。
ラブ♥ボケなミシェ子さんはもうこの際、ほっとこうぜ!笑←