43.Champiñón a la plancha-マッシュルームはお熱いうちに

文字数 3,007文字

*こちらは本編『Magnet』のあとがきページです。

本編を読む ⇒『Magnet』43.Champiñón a la plancha-マッシュルームはお熱いうちに




あ、今回のあとがきはちょっと長いです、ごみんなさい。

まずは、2話前の第41話、クリフォード家でのあれやこれやがございましたが。

あの時、オシャレしてデートに行ったのでは?と思われていたナディア母さんでしたが、実はご子息とのデートなのでした。


んで、ミゲルがスペイン語でマンマに返事してましたが、ミゲルは父親がスペイン人なのでスペイン語も堪能ではあるんですけど、実はNY育ちなら簡単なスペイン語が話せる人は結構多い、というのは知っておりました。

と言うのも、NYには南米系の移民(ヒスパニックやラティーノと呼ばれる)が多いためか、学校での第二外国語学習にスペイン語を選択する「非スペイン語圏の学生」が結構いるそうです。

また、英語のあまり話せないスペイン語圏の人たちも結構いるので、生活のあれこれに必要なやり取りをするのに、必然的に覚えることになる人もいるのだとか。


スペイン料理のくだりは、アメリカにも当然スペイン料理店はたくさんあるそうなんですが、アメリカでのスペイン料理とは南アメリカ経由のものがほとんどらしく、アメリカ生まれのラティーノが作ってるのがほとんどなんだとか。

当然、伝統的なスペイン料理ではないものが多く、本場スペインでの味は期待出来ない、とのレビューもあちこちで見かけたので、ミゲルさんの意見に採用させて頂いたのでした。

海外での妙ちきりんなお寿司とか和食を「これが日本食か」と思われるのは日本人としてやだなー、ってあの感覚とおんなじなんでしょうね。


んでお話のタイトルはいつものように苦し紛れです笑

副題も「カプチーノはお熱いうちに」というイタリア映画のタイトルをパロっただけ。

で、もはやお家芸、タイトル長すぎじゃ~コラ(  "ºДº")ノ `-' ) ペシッ!っとやられまして(´・ω・`)

本当のタイトルは「Champiñones a la plancha-マッシュルームはお熱いうちに」なんですけどね。

マッシュルームの鉄板焼き、という意味なんだけど、ChampiñonesだったりChampiñónだったりサイトによって表記が違っていたのでChampiñónと短い方を採用させてもらいました。

イタリアのサンドウィッチの「パニーノかパニーニか問題」みたいなものなのかしら?笑


そして前回の42話でのベチ子さんとミシェ子さんとのInstagramでのやり取りが再び出て参りました。ベチ子さんの反応は「地獄へ行っちまいな、セクスィな天使ちゃんたち♥ (´∀`*)ウフフ」ってな感じでしょうかね。

元はと言えば、堕天使2人のイチャイチャが描きたくて書き始めたお話だったり。

で、今回は冒頭とラストでイチャイチャさせただけで、いつもの彼らのようにエロはなし。たまにはエロなしのイチャイチャだけで書いてみたかったんです笑

彼ら2人は「体から始まった関係」なので、信頼関係だとか友情みたいなものは後から育ってくると思うんですよね。

付き合っていくうちに軽口叩き合うようになって、ケンカしたり何やで距離感が縮んで行くんだろうけど、ケンカしても、それすらもきっと楽しいんだろうなぁ。

……けっ。好きにして下さいよ、もう。←本気のやっかみ



そして、頭では理解していても、まだ心の底から受け入れることが出来ない、という母親に、ミゲルさんが言った「ゲイだのなんだのは関係ないよ。ただ人を好きになっただけ」というセリフは、「君の名前で僕を呼んで」という映画を観て感じたことから浮かんだセリフです。

ミシェルは自分自身の性的アイデンティティを「ゲイ」だとはっきりと主張しているタイプですが、ミゲルはたぶん、「ゲイかどうか」で悩むことよりも、ミシェルへ対して生まれた「感情の処理」に悩んでいたんだと思います。

それには理由があるのですが、そこらへんはまたいつか詳しくミゲル兄さんの内面描写が出て来る予定なので、今ここでは控えますが。

てか、ミシェル本人に告るよりも先にオカンに「彼が好き」って言っちゃったのねミゲルさん笑


あ、あとナディアさんが「Toto(トト) , amore mio(アモーレ・ミオ)」とミゲルさんに言うシーン。

Totoってのはミゲルさんのセカンドネーム「Antonio(アントニオ)」から来ています。

Totoとは「Salvatore サルヴァトーレ」と「Antonio アントニオ」の短縮の呼び名。

ナディアさんが彼を「おばあちゃん子」だと言ってましたが、イタリアからの移民だったナディアさんのお母さん、つまりミゲルさんのおばあちゃんは、英語があまり上手く話せず、ミゲルさんがいつもおばあちゃんに付き添って助けてあげてた、という裏設定。

んで、おばあちゃんはイタリア人なので、「ミゲル」なんてスペインの名前では呼びたくなくて、セカンドネームの「Antonio」=Totoで彼を呼んでいて、それで家族の中で彼はTotoと呼ばれていた、という設定だったりします。(長えなオイ笑)

ミゲルさんの脳内モデルになっていただいてるあの方も、子供の頃家族から「Toto」と呼ばれていたのかどうか…は知りません笑

いや、そう呼ばれていたらいいなあ、という作者の勝手な妄想なのですが。

大好きな「ニュー・シネマ・パラダイス」という映画の主人公もトト君という名前で、いつかウチのトト君も出したかったのであります。

映画のほうはサルヴァトーレ由来のトト君でしたけどね。



それともう一つ。

ミゲルさんのお父上のことがちょろっと出て参りました。

ミゲルパパ=ラウルさんはスペインのマラガの出身、とありましたが、実はラウルさんのモデルに(勝手に笑)なって頂いてるスペインのとある大物俳優さんが、そのマラガ出身なのです。

そしてその俳優さんが演じた画家、パブロ・ピカソもそのマラガの出身。

さあ一体誰なのでしょうねえ? いやバレバレやないか笑



てか、今日のmemoはめちゃめちゃ長いっすね。ほんとすんまへん。

当店イチオシ!のミゲルさんが主役の回なもんですから、ついつい言いたいこと、説明しておきたいことが目白押しで。

(クリフォード家の皆さんにもこれくらい愛情注いでやって欲しいわホント)




んで、ラストでミシェルが聴いていた「Be alright」という曲がコチラ。

長いので短いばーじょんのを貼っときます。


Zapp & Roger / Be Alright

Hip-Hopのネタなんかにも使われてるので、聴いたことある方もいらっさるかな。

これはこの話を書いてる合間に自分のiPhoneの音楽ライブラリ開いて色々聴いてたら偶然流れて来た曲でして、このシーンにピッタリかも、と思って引用させて頂きました。

マンマもそのうちにきっと受け入れてくれるよ、大丈夫!って感じかなあ、と。



最後の、ミゲル兄さんが甘いキスをくれて、のあのシーンは、キスの後ミシェルに子犬のような目で見つめられて、「か、かわええ♥」で「ずぎゅーん!」ときて笑、そこでまたマンマの「彼のことが可愛くて仕方がない」を思い出して照れちゃったんだと思うのー笑

で、ヤバいヤバい、で逃げるように走り出しちゃったんだわね、きっと。

いや、ミゲルさんきっと全力で否定すると思うけど笑

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