28.The truth is out there-真実は『心の』そこにある
文字数 1,212文字
*こちらは本編『Magnet』のあとがきページです。
本編を読む ⇒『Magnet』28. The truth is out there - 真実は『心の』そこにある
今回のタイトル「The truth is out there」というのを見て「懐かしい!」と思われた方、おそらく
X-Fileのオープニングで毎回このキャプションがバーン!と出ていたので、覚えておられる方も多いでしょう。
「真実はそこにある」というニュアンスの言葉なんですが、副題としては「心のそこ(底)にある」などと今回もちょいと遊んでおります。
ポール君の本心になぞらえて、のお遊びと言いますか。
厳密に言うと、それじゃ「out there」という英文では間違ってるんですけどね。
まあ深い意味はないんです。副題は毎回ただ言葉遊び的に楽しんでるだけなんで。
ところで作中のベティさんのセリフは作者の心を代弁しております。
カプチーノやラテって機械で淹れるものがほとんどだし、誰が作っても同じ味じゃん、って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自称九州いちのカプチーノ好きとしましては決してそんなことはなくて、同じコーヒーショップでも作る人が違うと味も違います。
もっと言うと、同じ人が作ってくれても、使うコーヒーや湿度や集中力が違えば味も変わります。
わが町にとても素敵なお気に入りのコーヒーショップがありまして。
そこの店でも「彼のが一番美味しい!」って思えるお気に入りのバリスタ君がいるのですが(心の中で密かに「わが町のポール君」と呼んでいる笑)、彼以外の人間が淹れたカプチーノでは、やはり何か物足りないのです。
温度が低すぎたり高すぎたり、スチームミルクのキメが荒くてラテアートもぼんやりとして決まってなかったり、コーヒー部分が水っぽくて薄かったり。
わが町のポール君が淹れてくれるカプチーノは毎回ほぼ完璧で、スチームミルクのキメが本当に細やかなので、最後まで飲んでもラテアートがカップの底に残るんです。
この差は何なんだ、ってビックリしますよ、ほんと。
ぶっちゃけ、某王手カフェのラテより数段美味いです。香りが全然違います。
(某王手カフェは温度が熱すぎだしミルクのキメも荒いしコーヒーも薄い!)
今回はそんなバリスタのスキルというか、それによって味が違ーう!ってことを主張したくて書いたお話なのでした。
ちなみにわが町のポール君は、スキンヘッドで、でもとても優しい雰囲気の男の子です。
雑誌の「Elle a Table」のコーヒー特集にもチラッと載ったことのあるわが町自慢のコーヒーショップなので、ご紹介したいのはヤマヤマなんですが、自粛しておきます笑
今日はやっぱこれだな。
ゲーンズブールさんのエロエロヴォイスとポール君との温度差は無視して下さい笑
Serge Gainsbourg / Couleur Cafe