第41話 若い娘を抱きながら
文字数 1,480文字
沙也香は急に目つきが代わり猛々 しい顔になっていく真一郎を感じて身震いした。
その変化に気が付かなければ、本物の秘書とは言えない。前から思い抱いていた願望と、相反する恐怖を感じないわけにはいかなかった。
「ではこれから沙也香の思いを叶えてあげよう。この写真のように。それでいいな、沙也香」
「は、はい……」沙也香は身震いをした。
それは恐怖とも違う欲望とまだ経験の無い欲望を願うときの極度の興奮なのかもしれない。
「裸になってごらん」
「はい……」
真一郎にとって、いつも自分のそばにいて甲斐甲斐しく立振舞ってくれる沙也香だが、当然とは言え彼女の裸を見たことはない。その沙也香はいま裸になろうとしている。一枚一枚、着ているものが床に滑り落ちると彼女の豊満な肉体が露出してくる。
すでにワインの酔いは醒め、それ以上の興奮を感じている沙也香の頬は紅潮し、いつも自分で慰めている自慰に比べその比ではなかった。
「さあ、おいで、沙也香」
「あん。はい、真一郎さま」このとき沙也香は真一郎を部長から『真一郎さま』と言った。 」
いつも冷静な沙也香にしてはめずらしく興奮状態になっていた。
沙也香の目は潤み涙目になっていた。
「真一郎さま……」
「なにかな?」
「こんな沙也香が嫌いになりませんか?」
「いや、もう一人の沙也香を見つけて、もっと好きになったかな」
「嬉しいです。今度は誕生日でなくても、来て頂けますか?」
「勿論だよ。沙也香が誘ってくれたら、いつでも」
「あん、嬉しいです」
二人は時間を忘れていた。
外の世界は月が目映 いほど光り輝いている。
その夜、真一郎は沙也香のマンションに泊まった。
次の朝、真一郎が目を覚ますと、彼女はキッチンに真一郎の朝食の準備をして、既に出勤をしていた。彼は沙也香の作った朝食をすませ、会社に出勤した時、沙也香は何もなかったように微笑み、いつものように優秀な秘書になっていた。
しかし、彼女の手首には縄の痕と、首にも細い一筋の痕ができている。それに気が付いた沙也香の後輩の女子社員が言った。
「あら、先輩、その首についている痣、どうしたんですか」
「うん、ちょっとね」と手で軽く押さえ明るく微笑んでいた。
その後、沙也香はワンルームマンションを引き払い、真一郎が買い上げてくれたくれた広いマンションに移った。当然、そこに真一郎が訪れようになっていった。
真一郎は、彼女が仕事上では頼りであり一番信頼できる存在である。急用があって会社に出られないときには、時々、彼女に直接に連絡をすることがある。それはあの愛菜と過ごした翌日のことだった。
その朝、沙也香の携帯電話が鳴った。
「おはようございます、部長。携帯にこんなお時間に珍しいですね」
「悪いな。まだこんな早い時間で」
「いえ。大丈夫ですよ部長。今コーヒーを飲んでいるところです。私はいつでも部長の専属秘書ですから」
「ありがとう。君にそう言ってもらえると助かるよ」
そこで彼は秘書の沙也香に用件を伝えた。
「了解しました。また、新しい彼女とホテルですか?」 沙也香は笑いながら言った。
「まあ、そんなところかな。よろしく」
「はい、了解しました。部長」
真一郎は、会社には午後から出社することに決めたので気が楽である。ようやく身体が目覚め始めた愛菜は、昨夜の余韻が残っているようである。
「ねえ、真一郎さん。もう一度したいです」
「おやおや、元気な愛菜ちゃんだねえ。アルバイトは大丈夫なのかい?」
「はい。今日はお休みしちゃいます」
そう言って愛菜は真一郎に抱きついてきた。
この若い女はどうやら弾けたようである。
その変化に気が付かなければ、本物の秘書とは言えない。前から思い抱いていた願望と、相反する恐怖を感じないわけにはいかなかった。
「ではこれから沙也香の思いを叶えてあげよう。この写真のように。それでいいな、沙也香」
「は、はい……」沙也香は身震いをした。
それは恐怖とも違う欲望とまだ経験の無い欲望を願うときの極度の興奮なのかもしれない。
「裸になってごらん」
「はい……」
真一郎にとって、いつも自分のそばにいて甲斐甲斐しく立振舞ってくれる沙也香だが、当然とは言え彼女の裸を見たことはない。その沙也香はいま裸になろうとしている。一枚一枚、着ているものが床に滑り落ちると彼女の豊満な肉体が露出してくる。
すでにワインの酔いは醒め、それ以上の興奮を感じている沙也香の頬は紅潮し、いつも自分で慰めている自慰に比べその比ではなかった。
「さあ、おいで、沙也香」
「あん。はい、真一郎さま」このとき沙也香は真一郎を部長から『真一郎さま』と言った。 」
いつも冷静な沙也香にしてはめずらしく興奮状態になっていた。
沙也香の目は潤み涙目になっていた。
「真一郎さま……」
「なにかな?」
「こんな沙也香が嫌いになりませんか?」
「いや、もう一人の沙也香を見つけて、もっと好きになったかな」
「嬉しいです。今度は誕生日でなくても、来て頂けますか?」
「勿論だよ。沙也香が誘ってくれたら、いつでも」
「あん、嬉しいです」
二人は時間を忘れていた。
外の世界は月が
その夜、真一郎は沙也香のマンションに泊まった。
次の朝、真一郎が目を覚ますと、彼女はキッチンに真一郎の朝食の準備をして、既に出勤をしていた。彼は沙也香の作った朝食をすませ、会社に出勤した時、沙也香は何もなかったように微笑み、いつものように優秀な秘書になっていた。
しかし、彼女の手首には縄の痕と、首にも細い一筋の痕ができている。それに気が付いた沙也香の後輩の女子社員が言った。
「あら、先輩、その首についている痣、どうしたんですか」
「うん、ちょっとね」と手で軽く押さえ明るく微笑んでいた。
その後、沙也香はワンルームマンションを引き払い、真一郎が買い上げてくれたくれた広いマンションに移った。当然、そこに真一郎が訪れようになっていった。
真一郎は、彼女が仕事上では頼りであり一番信頼できる存在である。急用があって会社に出られないときには、時々、彼女に直接に連絡をすることがある。それはあの愛菜と過ごした翌日のことだった。
その朝、沙也香の携帯電話が鳴った。
「おはようございます、部長。携帯にこんなお時間に珍しいですね」
「悪いな。まだこんな早い時間で」
「いえ。大丈夫ですよ部長。今コーヒーを飲んでいるところです。私はいつでも部長の専属秘書ですから」
「ありがとう。君にそう言ってもらえると助かるよ」
そこで彼は秘書の沙也香に用件を伝えた。
「了解しました。また、新しい彼女とホテルですか?」 沙也香は笑いながら言った。
「まあ、そんなところかな。よろしく」
「はい、了解しました。部長」
真一郎は、会社には午後から出社することに決めたので気が楽である。ようやく身体が目覚め始めた愛菜は、昨夜の余韻が残っているようである。
「ねえ、真一郎さん。もう一度したいです」
「おやおや、元気な愛菜ちゃんだねえ。アルバイトは大丈夫なのかい?」
「はい。今日はお休みしちゃいます」
そう言って愛菜は真一郎に抱きついてきた。
この若い女はどうやら弾けたようである。