第4話 荒っぽい面接
文字数 3,956文字
プラサード家の屋敷はハイデラバードでも一等地に当たる高級住宅街の一角にあった。大きくて立派な塀に覆われた敷地には豪華な正門が付いており、アディティの運転する車でその正門前までやってきた天馬達はいずれも屋敷の威容に圧倒された。
「すげぇな。まさにザ・金持ちって感じの屋敷だな」
天馬は屋敷を見上げて思わずと言った感じで呟いた。映画や漫画などで見るような成金金持ちの屋敷を絵に描いたような佇まいであった。
「中国は個人でこんなに大きい家を持てる事は絶対ないから羨ましい……かな? あまり無駄に広いのも落ち着かなそうだけど」
小鈴も首を傾げながら呟く。中国ではマンションやアパートなど集合住宅が普通で、一軒家自体滅多に持てないのだとか。
アディティが正門前のインターホンで短いやり取りをすると正門が自動で開いた。他の使用人と思しき男女が駆け寄ってきて、天馬達が乗ってきた車を回収していく。
「お待たせしました。こちらへどうぞ」
アディティの案内に従って敷地を横切って屋敷の中に入っていく。屋敷の中も内装や調度品などは無駄に豪華な印象であった。入ってすぐに小さな応接間のような部屋があり、そこに通される。
「こちらでしばらくお待ち頂けますか? 旦那様にお話を通してきますので」
「それは構わんが大丈夫なのか? この屋敷の主からすれば我々は氏素性も知れん怪しげな外国人に過ぎんはずだが」
アリシアの言葉に天馬達も頷く。アディティに案内されるままにこの屋敷まで来たが、話ではこの屋敷の主人ザキールはディヤウスの事は知らないらしい。そうなると天馬達はただの外国人旅行者、しかも天馬と小鈴はまだ10代の少年少女だ。少なくとも逆の立場だったら絶対に信用しようなどとは思わないだろう。
しかしアディティは解っているとばかりに頷いた。
「そのご懸念は尤もですが問題ありません。記者たちの前であのような約束をしてしまう程には、旦那様は何としてもお嬢様を探し出して取り戻すおつもりです。今は来るものは拒まずの心境でしょう。無論実際にはあくまで成功報酬ですし実力の確かな者しか雇われないと思いますが、あなた方なら問題ないでしょう?」
確かに実力という点なら保証付きだ。それに金の為にやる訳ではないので報酬もどうでもいい。いや、救出対象であるシャクティという女性自身が報酬と言えばそうだが。
アディティが部屋を辞してザキールに話を通している間、手持ち無沙汰の天馬達は応接間の内装や調度品を見るとはなしに眺める。
「……廊下や敷地もそうだったが、あまり品のある内装ではないな」
アリシアが眉をしかめている。天馬もそれには同感だった。勿論本物の金持ちの家を見たのは人生でこれが初めてなのだが、それでも何となく無駄に豪華で趣味が悪いと感じた。悪く言えば成金趣味とでも言うか。
空港から街の中心部に来るまでにタクシーから見た郊外や貧民街の様子を思い返した。富の一極集中という言葉が思い浮かんだ。勿論日本を始め先進国にも貧富の差はあるが、インドのような発展途上国では特にそれが色濃く出るのかもしれない。
「お金はある所にはある物ねぇ」
小鈴も似たような感慨を抱いたらしい。そうこうしているとドアがノックされてアディティが戻ってきた。
「お待たせしました。旦那様がお会いになります。ただし他の候補者 達との合同面接 になりますが」
「合同面接だって? 何をやるんだ?」
天馬が尋ねるが、アディティは首を振って3人を促した。
「口で説明するより直接行かれた方が早いかと。大丈夫です。皆さんなら何も問題ありません」
やけに自信ありげなアディティに案内されてその「面接会場」に向かう天馬達。そこは屋敷の外にある敷地内の広場であった。元々運動などをするスペースのようだが、器具などが全部脇に除けられてより広いスペースが確保されている。
何故そんなに広いスペースが必要なのか。それは目の前の光景で一目瞭然であった。
「わ……すごい人数」
小鈴が思わずと言った感じで呟く。そこには優に100人近い数の人間が集まっていたのだ。殆どが現地のインド人のようだが、僅かに天馬達のような外国人も混じっている。共通するのは皆血気盛んそうな男達ばかりという事で、中にはかなりガラの悪そうな輩も多くいた。
「何だかえらく物々しい感じだな」
「そうだな。それに正直かなり不快な視線を感じるな」
アリシアが言葉通り不快そうに鼻を鳴らした。アディティに案内されてきた以上、ここが「面接会場」とやらのはずで、そうなるとこの男達は全員この件の志願者という事になる。
恐らく報酬目当てで集ったのだろうが、ここにいる中で女はアリシアと小鈴だけであった。更に2人共明らかに現地のインド人とは異なる人種であった事も影響して、この場での注目を大いに集めていた。中には露骨に下卑た視線を向けてくる者もいる。
「――オホン! 諸君、今日は良く集まってくれた」
とその時、広場を見下ろす位置にあるバルコニーから男性の声が響き渡った。見上げるとバルコニーからTVでも見た壮年男性がこちらを睥睨していた。この屋敷の主ザキール・プラサードだ。その後ろにはいつの間に移動したのかアディティが控えている。
天馬達も含めて全員がザキールを見上げる。
「事は時間との勝負だけに来るものは拒まずで集まってもらったが、当然この場にいる全員を雇う気はない。今回は荒事になる可能性が高い。それに警察だけには任せておけんから雇う訳であって、当然警察も上回るような優れた人材が必要だ。だから今この場で手っ取り早く人数を絞らせてもらう」
人数を絞るというのは、ここにいる人数を見た時から予想出来ている事だ。問題はその方法 だが……
「やり方は簡単だ。諸君は恐らく何人かのグループで来ている者が殆どだろう。なので今この場で倒し合って もらう。最後まで残っていたグループを雇う事にする」
「……!」
何とも大雑把な篩の掛け方だ。手っ取り早くとはこういう意味か。日本ではまず考えられないようなやり方でもある。同時に天馬は、アディティが自分達なら問題ないと言っていた意味を理解した。
周囲にいる男達の目や注意が一斉に自分達に向けられるのが解った。
(まあそうなるよな……)
天馬は軽く息を吐いた。そして仲間達に目線で合図を送る。アリシアも小鈴も心得ているようで無言で頷いた。
「さあ、ルールは無用だ! どんな手段を使ってもいい! ライバルたちを全員排除したまえ!」
ザキールの号令を合図に男達が一斉に動き出した。天馬達から離れた位置にいる集団は互いに潰し合いを始めたが、近くにいる者達は軒並み天馬達をターゲットに襲い掛かってくる。
アリシアと小鈴は女性なので、この集団の中で男達に倒されでもしたら何をされるか分かった物ではない。ザキールの目もあるのでそこまで無体な事は起きないと思いたいが、その場の勢いもあるし万が一という事もあり得る。
普通 であれば彼女らにとっては絶望的な状況だ。いくら武術を学んでいる小鈴でも、この数の男達に襲い掛かられたら一溜まりも無かったはずだ。だが……彼女らは普通ではない 。
「ふっ!」
小鈴は気合の呼気と共に、文字通り目にも留まらぬ速さで次々と手刀や足刀を繰り出して、襲い来る男達の首筋や急所に叩き込んで昏倒させていく。
「むんっ!」
彼女らに群がる敵は殆ど小鈴が倒していたが、アリシアも遠距離戦主体とはいえプログレスでもない男達相手に負けるほどヤワではない。小鈴が討ち漏らした敵が襲い掛かってくるのを、ディヤウスの動体視力と身体能力で強引にねじ伏せて叩きのめしていく。
「おらぁっ! どんどん掛かってきやがれ!」
そして勿論天馬は、小鈴以上のペースで周囲の男達を薙ぎ倒していく。元々鬼神流の武術を学んでいる所にディヤウスの能力まで加味された今、彼にとっては無双系のゲームにおける文字通り草刈りのような物であった。
そのような時間が数分は過ぎた頃であろうか。襲い来る敵を怒涛の勢いで返り討ちにし続けていた天馬達は、いつしか自分達以外に誰も立っていない事に気付いた。どうやら撃ち止めのようだ。
「……は、はは……す、素晴らしい。素晴らしいぞ。まるで映画でも見ているかのようだ。アディティ、あれはお前が連れてきた者達だな? よくやった。側にいながらシャクティをむざむざ誘拐された失態は一旦忘れてやろう」
「……ありがとうございます、旦那様」
人間離れした天馬達の強さに若干顔を引きつらせて拍手するザキールの言葉に、アディティは無表情で立礼した。
「いや、素晴らしい強さだ。お前達なら警察以上の働きが期待できそうだ。警察など当てにならんからな。屋敷に入るがいい。お前達を夕食の席に招待しよう。そこで今後の事について話し合おうじゃないか」
ザキールはそう言って身を翻して屋敷の中に戻っていく。代わりにアディティがバルコニーから降りてきた。なお、夕食の席と聞いてアリシアが若干目の色を変えていた。
「お見事でした。……問題ないと言ったでしょう?」
「ああ、まあ……確かにな」
天馬は苦笑した。プログレスでもない一般人を叩きのめしたとはいえ、元々高額の報酬に釣られて集まってきたならず者達ばかりで、しかもアリシアと小鈴を優先して襲うような奴等だ。特に良心の呵責は感じなかった。小鈴たちも同じだろう。
「では客間へご案内しますので、こちらへどうぞ。晩餐の準備が整うまではご自由にお過ごし下さい」
そして天馬達はアディティに案内されて再び屋敷に戻っていった。なお、死屍累々状態の男達の元には他の使用人たちが集まっていた。アディティによると、最低限の治療だけ施して屋敷から摘み出すとの事であった……
「すげぇな。まさにザ・金持ちって感じの屋敷だな」
天馬は屋敷を見上げて思わずと言った感じで呟いた。映画や漫画などで見るような成金金持ちの屋敷を絵に描いたような佇まいであった。
「中国は個人でこんなに大きい家を持てる事は絶対ないから羨ましい……かな? あまり無駄に広いのも落ち着かなそうだけど」
小鈴も首を傾げながら呟く。中国ではマンションやアパートなど集合住宅が普通で、一軒家自体滅多に持てないのだとか。
アディティが正門前のインターホンで短いやり取りをすると正門が自動で開いた。他の使用人と思しき男女が駆け寄ってきて、天馬達が乗ってきた車を回収していく。
「お待たせしました。こちらへどうぞ」
アディティの案内に従って敷地を横切って屋敷の中に入っていく。屋敷の中も内装や調度品などは無駄に豪華な印象であった。入ってすぐに小さな応接間のような部屋があり、そこに通される。
「こちらでしばらくお待ち頂けますか? 旦那様にお話を通してきますので」
「それは構わんが大丈夫なのか? この屋敷の主からすれば我々は氏素性も知れん怪しげな外国人に過ぎんはずだが」
アリシアの言葉に天馬達も頷く。アディティに案内されるままにこの屋敷まで来たが、話ではこの屋敷の主人ザキールはディヤウスの事は知らないらしい。そうなると天馬達はただの外国人旅行者、しかも天馬と小鈴はまだ10代の少年少女だ。少なくとも逆の立場だったら絶対に信用しようなどとは思わないだろう。
しかしアディティは解っているとばかりに頷いた。
「そのご懸念は尤もですが問題ありません。記者たちの前であのような約束をしてしまう程には、旦那様は何としてもお嬢様を探し出して取り戻すおつもりです。今は来るものは拒まずの心境でしょう。無論実際にはあくまで成功報酬ですし実力の確かな者しか雇われないと思いますが、あなた方なら問題ないでしょう?」
確かに実力という点なら保証付きだ。それに金の為にやる訳ではないので報酬もどうでもいい。いや、救出対象であるシャクティという女性自身が報酬と言えばそうだが。
アディティが部屋を辞してザキールに話を通している間、手持ち無沙汰の天馬達は応接間の内装や調度品を見るとはなしに眺める。
「……廊下や敷地もそうだったが、あまり品のある内装ではないな」
アリシアが眉をしかめている。天馬もそれには同感だった。勿論本物の金持ちの家を見たのは人生でこれが初めてなのだが、それでも何となく無駄に豪華で趣味が悪いと感じた。悪く言えば成金趣味とでも言うか。
空港から街の中心部に来るまでにタクシーから見た郊外や貧民街の様子を思い返した。富の一極集中という言葉が思い浮かんだ。勿論日本を始め先進国にも貧富の差はあるが、インドのような発展途上国では特にそれが色濃く出るのかもしれない。
「お金はある所にはある物ねぇ」
小鈴も似たような感慨を抱いたらしい。そうこうしているとドアがノックされてアディティが戻ってきた。
「お待たせしました。旦那様がお会いになります。ただし
「合同面接だって? 何をやるんだ?」
天馬が尋ねるが、アディティは首を振って3人を促した。
「口で説明するより直接行かれた方が早いかと。大丈夫です。皆さんなら何も問題ありません」
やけに自信ありげなアディティに案内されてその「面接会場」に向かう天馬達。そこは屋敷の外にある敷地内の広場であった。元々運動などをするスペースのようだが、器具などが全部脇に除けられてより広いスペースが確保されている。
何故そんなに広いスペースが必要なのか。それは目の前の光景で一目瞭然であった。
「わ……すごい人数」
小鈴が思わずと言った感じで呟く。そこには優に100人近い数の人間が集まっていたのだ。殆どが現地のインド人のようだが、僅かに天馬達のような外国人も混じっている。共通するのは皆血気盛んそうな男達ばかりという事で、中にはかなりガラの悪そうな輩も多くいた。
「何だかえらく物々しい感じだな」
「そうだな。それに正直かなり不快な視線を感じるな」
アリシアが言葉通り不快そうに鼻を鳴らした。アディティに案内されてきた以上、ここが「面接会場」とやらのはずで、そうなるとこの男達は全員この件の志願者という事になる。
恐らく報酬目当てで集ったのだろうが、ここにいる中で女はアリシアと小鈴だけであった。更に2人共明らかに現地のインド人とは異なる人種であった事も影響して、この場での注目を大いに集めていた。中には露骨に下卑た視線を向けてくる者もいる。
「――オホン! 諸君、今日は良く集まってくれた」
とその時、広場を見下ろす位置にあるバルコニーから男性の声が響き渡った。見上げるとバルコニーからTVでも見た壮年男性がこちらを睥睨していた。この屋敷の主ザキール・プラサードだ。その後ろにはいつの間に移動したのかアディティが控えている。
天馬達も含めて全員がザキールを見上げる。
「事は時間との勝負だけに来るものは拒まずで集まってもらったが、当然この場にいる全員を雇う気はない。今回は荒事になる可能性が高い。それに警察だけには任せておけんから雇う訳であって、当然警察も上回るような優れた人材が必要だ。だから今この場で手っ取り早く人数を絞らせてもらう」
人数を絞るというのは、ここにいる人数を見た時から予想出来ている事だ。問題はその
「やり方は簡単だ。諸君は恐らく何人かのグループで来ている者が殆どだろう。なので今この場で
「……!」
何とも大雑把な篩の掛け方だ。手っ取り早くとはこういう意味か。日本ではまず考えられないようなやり方でもある。同時に天馬は、アディティが自分達なら問題ないと言っていた意味を理解した。
周囲にいる男達の目や注意が一斉に自分達に向けられるのが解った。
(まあそうなるよな……)
天馬は軽く息を吐いた。そして仲間達に目線で合図を送る。アリシアも小鈴も心得ているようで無言で頷いた。
「さあ、ルールは無用だ! どんな手段を使ってもいい! ライバルたちを全員排除したまえ!」
ザキールの号令を合図に男達が一斉に動き出した。天馬達から離れた位置にいる集団は互いに潰し合いを始めたが、近くにいる者達は軒並み天馬達をターゲットに襲い掛かってくる。
アリシアと小鈴は女性なので、この集団の中で男達に倒されでもしたら何をされるか分かった物ではない。ザキールの目もあるのでそこまで無体な事は起きないと思いたいが、その場の勢いもあるし万が一という事もあり得る。
「ふっ!」
小鈴は気合の呼気と共に、文字通り目にも留まらぬ速さで次々と手刀や足刀を繰り出して、襲い来る男達の首筋や急所に叩き込んで昏倒させていく。
「むんっ!」
彼女らに群がる敵は殆ど小鈴が倒していたが、アリシアも遠距離戦主体とはいえプログレスでもない男達相手に負けるほどヤワではない。小鈴が討ち漏らした敵が襲い掛かってくるのを、ディヤウスの動体視力と身体能力で強引にねじ伏せて叩きのめしていく。
「おらぁっ! どんどん掛かってきやがれ!」
そして勿論天馬は、小鈴以上のペースで周囲の男達を薙ぎ倒していく。元々鬼神流の武術を学んでいる所にディヤウスの能力まで加味された今、彼にとっては無双系のゲームにおける文字通り草刈りのような物であった。
そのような時間が数分は過ぎた頃であろうか。襲い来る敵を怒涛の勢いで返り討ちにし続けていた天馬達は、いつしか自分達以外に誰も立っていない事に気付いた。どうやら撃ち止めのようだ。
「……は、はは……す、素晴らしい。素晴らしいぞ。まるで映画でも見ているかのようだ。アディティ、あれはお前が連れてきた者達だな? よくやった。側にいながらシャクティをむざむざ誘拐された失態は一旦忘れてやろう」
「……ありがとうございます、旦那様」
人間離れした天馬達の強さに若干顔を引きつらせて拍手するザキールの言葉に、アディティは無表情で立礼した。
「いや、素晴らしい強さだ。お前達なら警察以上の働きが期待できそうだ。警察など当てにならんからな。屋敷に入るがいい。お前達を夕食の席に招待しよう。そこで今後の事について話し合おうじゃないか」
ザキールはそう言って身を翻して屋敷の中に戻っていく。代わりにアディティがバルコニーから降りてきた。なお、夕食の席と聞いてアリシアが若干目の色を変えていた。
「お見事でした。……問題ないと言ったでしょう?」
「ああ、まあ……確かにな」
天馬は苦笑した。プログレスでもない一般人を叩きのめしたとはいえ、元々高額の報酬に釣られて集まってきたならず者達ばかりで、しかもアリシアと小鈴を優先して襲うような奴等だ。特に良心の呵責は感じなかった。小鈴たちも同じだろう。
「では客間へご案内しますので、こちらへどうぞ。晩餐の準備が整うまではご自由にお過ごし下さい」
そして天馬達はアディティに案内されて再び屋敷に戻っていった。なお、死屍累々状態の男達の元には他の使用人たちが集まっていた。アディティによると、最低限の治療だけ施して屋敷から摘み出すとの事であった……