第60悔 女股の祝詞
文字数 1,641文字
イサベラが己の皇女股を極限まで両の手で開帳し、目を瞑 りながら祈りの言葉を唱 える!
「瑞々しい肉体よ! 気高き理想よ! 慈愛よみがえる時、栄光の幕が開ける――」
フォースをまとい煌々 と輝きだす皇女股を直視出来る者はもういない。
議事録書記のノギナギータ・ソワルツはそれでも愚直に仕事をこなす。
《 イサベラ皇女の祈祷 、『皇女股 』さらに輝きを増す 》
《 観衆、席を立とうとした者もその光に足元を奪われ、立ち止まる 》
その隣にいた艶男 ロニーは、あまりの強い光に恐怖し目を逸らした。円卓の下に視線を向けると、そこには疲れ切ったのか満足したのか、あるいは大量の精液を飲んで満腹で動けないだけなのか、同僚のキャスがまだ仰向けになって寝ていた。
しかし、皇女股の力が放つ不思議な光は、円卓の下にまで明かりをもたらす。
キャスの破れたズボンの隙間に『皇女股光 』が入り込む。
「えっ! 何、この光! 私のお女股を優しく愛撫 してくる!」
異常に気付き目を覚ましたキャスは、仰向けになったまま頭だけを起こし自分の股間の方を確認する。あたかも今日の彼女の労をねぎらうかのように、『皇女股光』がオーロラ状に揺らいでいた。
ずっと円卓の下にいて、果てには眠ってしまったため皇女イサベラの登場にも気づいていないキャスだったが、確かに神的な何者かの慈悲深い愛を感じていた。
「この議場……それも私の真上、円卓に今……神様が降臨している?」
一方、キャスを満腹にさせた張本人、超巨人ギッザゾズ・ガザザナはいまだに高いびきで夢の中だった。
それにしても、いろいろなことが次から次へとありすぎて、議場の誰もが超巨人の“燃料棒”がまだ格納されていないことを忘れていた。
あまりにソレが大きすぎるので、何らかのオブジェとして脳が認識してしまう錯覚のせいもあろう。
そして、故事のとおりイザネイミホートの化身であるイサベラの『皇女股光』には「清きものを常世に導く」力があった。
光を浴びて、ガザザナ蛇は一〇〇パーセント近くまで力を回復させていた。
つまり、意外にもガザザナの“天下一品”は、“清きもの”だったのだ……。
眩 いほどの光の中、イヴァノフを担ぐ近衛騎士二名は、いよいよ最後の七周目に突入していた。
意識したわけでもないのに、不思議とイヴァノフの“住処”が皇女股に引き寄せられていることに気づいた二名の近衛騎士の内の一人、ヴァーバリ・ヒューゴが呟いた。
「何という力だ! あのお馴染みの皇女股に、こんな能力があっただなんて」
肩を組むもう一方のガジュマル・サントーメもその意見に同意する。
「全くだ。我々にとっては、イサベラさまが幼少の頃から得意げに披露していた単なる見慣れた『絶世の女股』だったのにな」
ヴァーバリはこの相棒の表現に苦笑した。
「ハハッ、『絶世の女股』を見慣れることの出来る立場の俺たちに乾杯!」
そして、ついに彼ら二人が踏ん張って棒立ちになろうとしても、皇女股の引力に引きずられ周回を終えた時――。
逆さにされたイヴァノフの“満身創痍の女王の住処”は、円卓の上で御開帳するイサベラの皇女股にピタリと密着させられていた。
“VQ ”の祈りが加速する。
「リゴッドの主神、美しき御女股のイザネイミホートの化身が貝合わせすることによって、淫靡な牝狼と黒鉄の狼に引かれし黄金色の戦車に乗った満身創痍の女王は、再びその女股を美しく花開かせるであろう!」
先ほどまで場内の隅々にまで届いていた『皇女股光 』が、轟音と何処からともなく吹きつける風と共に、密着した女股と女股の間に収束していく!
まるで宇宙の誕生か、あるいは最後の瞬間を見せられているかのような恐怖を感じた観客が悲鳴をあげる。
「お、お助け~!」、「御女股様~!」、「姉上ーッ!」
そして、イサベラが祝詞 の締めを叫んだ。
「グロリアス・メコリューション!」
――刹那、二つの女股の間で光が爆 ぜた。
第60悔 『女股 の祝詞 』 おわり。:*+゜゜+*:.。.*:+☆
「瑞々しい肉体よ! 気高き理想よ! 慈愛よみがえる時、栄光の幕が開ける――」
フォースをまとい
議事録書記のノギナギータ・ソワルツはそれでも愚直に仕事をこなす。
《 イサベラ皇女の
《 観衆、席を立とうとした者もその光に足元を奪われ、立ち止まる 》
その隣にいた
しかし、皇女股の力が放つ不思議な光は、円卓の下にまで明かりをもたらす。
キャスの破れたズボンの隙間に『
「えっ! 何、この光! 私のお女股を優しく
異常に気付き目を覚ましたキャスは、仰向けになったまま頭だけを起こし自分の股間の方を確認する。あたかも今日の彼女の労をねぎらうかのように、『皇女股光』がオーロラ状に揺らいでいた。
ずっと円卓の下にいて、果てには眠ってしまったため皇女イサベラの登場にも気づいていないキャスだったが、確かに神的な何者かの慈悲深い愛を感じていた。
「この議場……それも私の真上、円卓に今……神様が降臨している?」
一方、キャスを満腹にさせた張本人、超巨人ギッザゾズ・ガザザナはいまだに高いびきで夢の中だった。
それにしても、いろいろなことが次から次へとありすぎて、議場の誰もが超巨人の“燃料棒”がまだ格納されていないことを忘れていた。
あまりにソレが大きすぎるので、何らかのオブジェとして脳が認識してしまう錯覚のせいもあろう。
そして、故事のとおりイザネイミホートの化身であるイサベラの『皇女股光』には「清きものを常世に導く」力があった。
光を浴びて、ガザザナ蛇は一〇〇パーセント近くまで力を回復させていた。
つまり、意外にもガザザナの“天下一品”は、“清きもの”だったのだ……。
意識したわけでもないのに、不思議とイヴァノフの“住処”が皇女股に引き寄せられていることに気づいた二名の近衛騎士の内の一人、ヴァーバリ・ヒューゴが呟いた。
「何という力だ! あのお馴染みの皇女股に、こんな能力があっただなんて」
肩を組むもう一方のガジュマル・サントーメもその意見に同意する。
「全くだ。我々にとっては、イサベラさまが幼少の頃から得意げに披露していた単なる見慣れた『絶世の女股』だったのにな」
ヴァーバリはこの相棒の表現に苦笑した。
「ハハッ、『絶世の女股』を見慣れることの出来る立場の俺たちに乾杯!」
そして、ついに彼ら二人が踏ん張って棒立ちになろうとしても、皇女股の引力に引きずられ周回を終えた時――。
逆さにされたイヴァノフの“満身創痍の女王の住処”は、円卓の上で御開帳するイサベラの皇女股にピタリと密着させられていた。
“
「リゴッドの主神、美しき御女股のイザネイミホートの化身が貝合わせすることによって、淫靡な牝狼と黒鉄の狼に引かれし黄金色の戦車に乗った満身創痍の女王は、再びその女股を美しく花開かせるであろう!」
先ほどまで場内の隅々にまで届いていた『
まるで宇宙の誕生か、あるいは最後の瞬間を見せられているかのような恐怖を感じた観客が悲鳴をあげる。
「お、お助け~!」、「御女股様~!」、「姉上ーッ!」
そして、イサベラが
「グロリアス・メコリューション!」
――刹那、二つの女股の間で光が
第60悔 『