013.タツキ

文字数 683文字

イリカ

タツキ君が優しい人だって分かって良かった。

超能力者とか魔術師とか信じたいけど、まだ信じきれてなくてゴメンなさい。

タツキ

ああ、とりあえず、優しいと思ってくれてありがとう。

で、さっき渡したブレスレットだけど、緊急時にオレ達が飛んで行けるのと、ちょっとした攻撃、防御もできる。

タツキ

それにしても、イリカちゃんの作ったお弁当美味しいねー!!!!

イリカ

タツキ君とフウカさんて、普段はどこに住んでるの?

タツキ

見知らぬ老人夫婦のお宅でフウカとお世話になってる。

フウカは情報操作もできるから、、、

ちなみに、今のところ情報操作してないのは、イリカちゃんだけ。

イリカ

本当のお父さんお母さんは、どこにいるの?

タツキ

オレも最近知ったけど、遠い星のエンペラーとして父は君臨してるようだよ。

宇宙の覇者とも呼ばれているらしいし。

母さんがどこにいるかは実はオレも知らなくて。

父の考えは、愛情や友情を排した非情な超能力者エリート集団を作ることにある。

オレは人間の母親に育てられ、人を助け人のために力を使うという考えだから、オレは戦いの場で攻撃しようとすると武器が使えなくなってしまう。

そのせいで助けるはずだった親友を亡くしてしまって、、、

イリカ

きっと親友さんは、恨んでないし、タツキ君が助かって良かったと思っていると思う。

忘れないであげて欲しいな。それが生きた証になる。

タツキ

生きた証、、、オレが生きることが、、、覚えておくことが、、、

イリカ

もしかして、今の皇帝の後継者としてどちらが相応しいか、フウカさんとタツキ君が組まされて試されてるとか????

タツキ

それ、自他共に認めるよ。フウカだって!

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