012.転校生3

文字数 851文字

転校生の田畑

そんな、まさか!!

タツキ

《これは、空間転移の応用。テレポテーションを連続しながら、術式を破壊していく高度な技。超能力者殺しエリートのほとんどが不可能。フウカ、なんて強さなんだ。》

転校生の田畑

悪いが、あんな魔法陣壊しの超能力者殺し女とは勝ち目がないんでな、イリカちゃんを人質にするよ。

ま、タツキ君は怖くもないしな、、、

フウカ

術式は壊せるだけじゃないんだよ。

転校生君。

転校生の田畑

いつの間に背後に、、、

転校生の田畑

あ、悪かった。イリカちゃんを返すよ。

だから、殺さないで、ね。

フウカ

田畑、女子に近づけないよう術式をかけておく。

それから、お前のボスに伝えておけ。

たかが魔法陣ごときでは通じないぞ、とな。

イリカ

そういえば、この間、フウカさんが殺したはずの先生が生きてますよね?

フウカ

ヤツらの裏で手を引く人物をおびき出したいのと、戦力、能力を知りたくてね。

今んとこ雑魚ばっかしか出てこないから、つまらん。寸止めばっか。

タツキ

オレの確かな記憶ではないが、幼い頃、遊んだことのある女の子が、フウカに似ていたような気が、、、

それはともかく、おそらく、フウカの実力があれば、この地球を占領下にしようと思えば可能だろう。

フウカが反旗を翻して、超能力者エリート艦隊と相対しても、負けはしないだろう。

そんな強さを持ちながら、ここでオレと組む意味はあるのか?

フウカ

タツキと私は兄妹。母親違いの。

正規の側室は、私の母で、だからエリート教育を受けた。

タツキの母は人間のめかけの子。だから、人間のように育てたと聞いている。

タツキは仲間思いで、超能力者としての能力は問題がなかったので親友とペアを組ませ任務に当てた。

その時、敵を切ることができず親友を亡くした。

私は敵を躊躇なく切れますが、寸止めにしたり、致命傷にならないようにできる技を持っている。

その技を盗めというのではないですか?

タツキ

オレがソルジャーとして学べという事か。

フウカ

人間として普通に成長することも可能ですよ。

ただし、イリカさんを守ってあげて下さい。今度こそ。

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