二十二

文字数 150文字

二十二
「これから川に捨てに行くんです」
 ニット帽の男は、聞いてもいないのに話しかけてきた。押していた台車の上には水色のクーラーボックス。
「うっかり死んじゃいましてね。可愛がってたのに……」
 なるほどペットか。犬か猫か。まさか人ではあるまい。あのサイズに、大の大人が収まるわけないじゃないか。
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