第62話

文字数 125文字

 いつだって、そうだ。ぼくが状況を呑みこむよりも早く、
世界は過ぎ去ってゆく。
「つまり、もう別れたいっていうこと?」
 彼女は無表情のまま、それでもはっきりと頷いた。
 もう一度、嚙み砕いて考えてみた。
 それでも、まだ、うまく呑みこめなかった。
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