第75話

文字数 144文字

「野郎の声を聞くたびに癪(しゃく)に障る。なんだ、あの歯の浮くような言葉は。あれじゃ詐欺師じゃないか」
「まあまあ、あの子が嫁ぐのが寂しいんでしょ?」
「そうじゃない。人をみる眼がないんだ、お前も」
 不幸になるのは目に見えている。大切な娘をどうすることもできない己の非力が癪に障るのだ。
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