二十四

文字数 137文字

二十四
 食べ残したチキンとケーキを片づけていた母親は「あっ」と言って、娘を窓際に呼んだ。雪である。
「ホワイトクリスマスかあ」
 父親もやってきて空を見上げる。暖房で火照った頬がひんやりとして心地いい。幸せな家族には、地面で冷たくなったホームレスの姿は目に入らなかった。
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