第64話

文字数 141文字

 彼女は、俺の親指を挟んでスマホのホームボタンに押し当てた。拇印みたいだ。俺の指紋を読み取って登録した。
「これで、私のスマホは悠斗なしでは使えない。悠斗も浮気なんかできないからね?」
 彼女が微笑むと悪魔のような八重歯が見えた。俺は恐ろしい契約書にサインしてしまったのだろうか。
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