十二

文字数 156文字

十二
 若者のヘッドホンから音が漏れている。ダンスミュージックだ。サングラスの怖いオジサンが頭を振って近づいていくと、とつぜん踊り始めた。子供達がマネして体をゆすり、昔を懐かしそうに腰をふるおばさん。優先席の老人達は杖でリズムとり、スーツのサラリーマンはブレイクダンス……。
 午後の山手線はダンスフロアと化す。
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