第68話

文字数 133文字

 彼は国家転覆でも企てた重大犯罪人のように晒された。
 アルバイト先の商品で悪ふざけした、それが彼の罪だった。
「先生、すみませんでした……」
 か細い声で、そう言うと眼の下にクマをつくった顔を膝まで下げた。
 卒業式で並んで撮った写真の中の彼とはまるで別人だった。
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