第80話

文字数 127文字

 街を歩いていると耳の奥でメロディが流れた。
 木々をくすぐる生温い風が、わたしにそれを思い出させたのかもしれない。
 曲名は出てこない。消えないように、鼻唄でリフレインしたけど、喧騒にまぎれて、どこかへ抜けていってしまった。
 もう春が近づいている。
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