二十五

文字数 141文字

二十五
「たま子さん、もっと僕のそばへおいで」
 彼女は俯きながら、白くて丸い体を大介に寄せた。
 火傷するほど熱い湯の中で、二人の周りだけはいっそう熱かった。向こうでは蒟蒻と巾着餅が激しく討論している。
「大介さん……私達たち食べられる時は一緒よ?」
 まもなくおでんが煮える。
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