第92話

文字数 133文字

 鬱陶しい雨が降っている。
 わたしは母と横並びに歩いていた。買い物帰りで、牛乳パックやらが数本入ったビニール袋が指に食い込んでいた。
 ジリリッ、ジリリッと背後で鳴った。
 自転車のベルだとわかったが、路地とはいえ、右半分は通るに十分だったので、わたしは無視した。
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