十一

文字数 128文字

十一
 ぼくは「大好きな湖」を油絵に描いた。生まれつき目が見えない彼女は、指先でなぞって「きれい」と言った。写真じゃこうは伝わらない。
 彼女は「大好きな歌」を唄ってくれた。生まれつき耳の聞こえないぼくにも、その声は届いた。
 ぼくと彼女の間に障害はない。
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