文字数 129文字

 今日も同じだ。七時三分発の電車。三番目のドアのそば。彼女はいつもそこに立っている。こっちをチラチラと覗き見して、片思いの相手を前にして照れているようだ。
 改札を抜けた。人目がなくなったところで声をかけた。
 彼女は交番へ駈け込んだ。まったくシャイな女だ。
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