第12話:NY同時多発テロ2

文字数 1,715文字

 ワールドトレードセンターへのテロ攻撃の死者は合計で2763人。その内訳は、事件当時WTCに居た民間人が2192人、消防士が343人、警察官が71人、ハイジャックされた旅客機の乗員・乗客が147人、ハイジャック犯のテロリストが10人。WTCのツインタワーで死亡した民間人の90%以上は、ジェット機が直撃した階以上のフロアに居た人々。

 北棟では、直撃を受けた階以上のフロアに1355人が閉じ込められ、煙の吸引・タワーからの落下・最終的なタワーの崩壊などの理由によってその全員が死亡。北棟の3つの非常階段すべてがアメリカン航空11便の衝突の際に破壊されており、上層階から人々が脱出することは不可能だった。

 一方で、「北棟において」直撃を受けた階より下のフロアで死亡した民間人は107人とされている。南棟で死亡した民間人は計630人であり、北棟の半分以下の数字だった。南棟では、北棟へのジェット機突入の直後から多くの人々が自主的に避難を開始していたため、死者の数は大幅に抑えられた。

 一方で、『USAトゥデイ』は最初のジェット機突入後に南棟に居た全員を避難させる事ができなかった事を「事件当日に起きた大きな悲劇のひとつ」と評している。南棟では、ユナイテッド航空175便の衝突の後も非常階段のひとつ「A階段」が崩壊を免れており、このA階段を利用することで18人「直撃を受けた階から14人、それより上の階から4人」が生還。

 ジェット機の衝突によって北棟・南棟ではエレベーターが停止し多くの人が閉じ込められた。「USAトゥデイ」の推定では、最小で200人、最大で400人がツインタワーのエレベーターに閉じ込められた状態で死亡したとされた。エレベーターに閉じ込められたものの、そこから自力で脱出した生還者は21人のみだった。

 エレベーターにおける死者は、ケーブルの破断によるエレベーターの急落下やエレベーターへの火炎の侵入によって死亡し、それらを免れた者もタワーの崩落時に死亡。ツインタワーからの転落もしくは飛び降りの死者は最低でも200人と推定されてる。そのほとんどが北棟で発生したものであり南棟からの転落・飛び降りによる死者は12人に満たなかった。

 北棟から落下した人々の多くは、タワーに隣接する道路や広場「トービン・プラザ」および3WTCビルの屋上にたたきつけられて死亡。消防士の1人は落下してきた人の巻き添えとなり死亡。午前9時37分「日本時間12日午後10時37分」、ハイジャックされたアメリカン航空77便が、バージニア州アーリントン郡のアメリカ国防総省本庁舎「ペンタゴン」に突入。

 アメリカン77便はビルの西壁に衝突して爆発炎上し、77便の乗客・乗員全員が死亡したほか、ペンタゴンに居た125人の国防総省職員「民間人70人、軍関係者55人」が死亡、106人が重傷を負った。77便の衝突と続いて発生した火災によってペンタゴンは激しく損傷し、ビルは部分的に倒壊した。

 ペンタゴンに突入する直前、旅客機の翼は地上の街灯をなぎ倒し、さらに発電機に接触した。77便はペンタゴン西側外壁の1階部分に激突したが、衝突の瞬間にボーイング757の胴体前部はバラバラになり、その後一瞬のうちに機体中央部と尾翼部が勢いを保ったまま外壁を突き抜けた。最も深くまで到達したのは尾翼部の破片であった。

 5層ある外壁のうち3層を突き破り94メートル内側まで貫通。その後10時10分には、衝突で損傷したビルの一部分が倒壊。ビルの倒壊部分は最大で幅29メートル、奥行き15メートルにわたる。77便の衝突からビルの崩壊まで時間的猶予があったため4,5階に居た職員は全員が安全に避難できた。

「このジェット機が摩天楼にぶつかる映像の全てを村井次郎は、食い入るように見た」
「しかし、奥さんの聡子さんは、可愛そうと言い泣き出した」
「海外は、恐ろしいと言い、海外旅行は、もー行かなくても良いと叫んだ」

 当分、落ち着くまで静かにしてましょうと言った。その後、1週間後、やっと外に出る気がして、横浜中華街に9月15日の昼、出かけて昼食を食べた。その後、元町を見て回り、自宅に帰った。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み