第20話:横須賀に新風力発電所を設立

文字数 1,554文字

 この工場を売却しますと語った。売却の書類を作成できたら電話します。その時、入金して、売却書類にハンコをつき渡ししますと告げた。4月14日に書類が完成したと電話が入り、村井と清水さんと下地君の3人で工場へ向かった。その後、書類を下地君が、確認して、大丈夫ですと言い、清水さんは工場の内部を点検させてくださいと言い工場の内部を点検を開始。

 そして、異状なしと、村井に報告した。それを聞いて、村井が、横須賀社長に会社の口座番号と名刺をもらい、銀行へ向かった。すると横須賀社長もついて行くというので2人で出かけ、銀行で送金手続きをした。それを確認し、工場に戻り、工場売却の書類2部に、互いのハンコを押して、この工場は、村井産業のものとなった。

 その2週間後、清水さんがZ社の社長から1億円支出し資本参加させて欲しいと言われ、村井産業の村井代表が承諾した。風力発電の実験データーを出す代わりに工場を建設するのに資金を提供してもらう事になった。売却した電気代金を全てもらうという事で良いねと確認すると結構ですとZ社からの回答があり、Z社でもデータが、欲しいと本音を明かした。

 すぐに工場解体費用の見積もりを取ってと村井が、清水さん言うとわかりましたと答えた。費用も折半でよいですねと清水さんが言うので村井が結構と答えた。その後、Z社が、見つけてきた土建会社が、解体と処分料金と工場の建設費用で1500万円の請求が来て、Z社と村井産業で折半することにした。完成予定は5月20日頃と伝えたれた。

 その後、風力発電装置とSM電気工業の蓄電池、その他インバータなどの設備費で2000万円かかり、これも折半した。そこは、横須賀市内から近いので、建設工事などは近くのビジネスホテルを利用した。そして、テストを行い、村井と下地君と清水さんと山下さんが近所の工場に売電の交渉に行き、現在の電気代より安ければ契約すると言った。

 もちろん、送電設備費用は、こちらで持つという条件で10軒から引き合いがあった。Z社では、20基の小型風力発電装置を、高さを変えて、工場の外部、海に近い所に建て、強い風を受けるように設計した。その後、工場に5人泊れる事務所をつくりSM電工とZ社の社員が交代で、工場の管理をすることになった。

 その後、8月の台風シーズンになり、8月23日、台風が上陸するという情報が入り、小型風力発電機をZ社の社員20名が横須賀と津久井浜の風力発電機を1日がかりで分解して頑丈な倉庫の中にしまった。そのころ、硫黄島の南西海上に達した。

 8月23日頃には進路を北寄りに潮岬南東海上に達し8月25日には進路を北東にそれぞれ変えた。その後台風は25日頃に北緯30度を越え、この頃から勢力は徐々に衰えつつあったが、それでもなお強い勢力で8月26日2時過ぎに三浦半島を通過し、4時半頃に千葉県千葉市付近に上陸。その後は進路を東寄りに変えつつ、鹿島灘から本州の東海上に進み、8月28日0時に温帯低気圧に変わった。

 台風が関東地方に接近・上陸した8月25日から26日にかけ伊豆諸島・関東地方・静岡県・山梨県・宮城県などで大雨。特に8月25日は、日降水量が関東南部や静岡県、伊豆諸島で200ミリを超え、神奈川県箱根町では528ミリに達した。各地で風も強まり千葉県銚子市で約40メートル、静岡県御前崎市で約46メートルの最大瞬間風速を観測。

 8月29日、横須賀の工場に行って、また、小型風力発電機を設置しなおした。SM電工の蓄電池装置も点検したが、異常がなく、8月29日に、風力発電装置につないだ。かなり大きな台風で、被害が心配されたが、発電装置や蓄電池に被害がなくて、村井と下地君と清水さんと山下さん他のメンバーも、胸をなでおろし、一安心した。
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