第10話:オリバーと会社の社長争いとヤフーで成功と

文字数 1,889文字

 そして、話し合いは終了。翌10月9日、新横浜プリンスホテルで、村井俊美とジェームズ・ジョンソンとの結婚式が10人と少人数で行われた。
「翌10月10日、村井俊美とジェームズ・ジョンソンは家を出る時、長い間お世話になりましたというと両親の目から涙がこぼれ、俊美も泣いた」

「涙を振り払うように、それでは、また、飛行機で飛んできますと言って家を出ていった」。
 その後、10月12日、証券会社の担当者からの電話で村井次郎が1株、村井孝一に3株にしてくれと言うと了解と回答。その後、公開株の価格が70万円となり、村井次郎がヤフー公開株1株70万円、孝一がヤフー公開株3株210万円手にした。

 そして、1997年11月4日、ヤフー株が上場し200万円の初値がついた。その頃、村井次郎は、N電気工業で研究部長になって長い年月が経っていた。
「1997年12月のA専務主催の忘年会に招かれた」
「その席で、A専務から私が、社長になったら役員として処遇してやるから味方にならないかと言われた」

「しかし、野心家のA専務に就く気はなく断った」
「その後、A専務とB常務の争いが激化した」
「その後、結局、メインバンクの上役を接待して味方につけたB常務の勝利」
「B常務が、1997年12月、新社長に就いた」
「その時、味方になった営業部長、総部部長は、それぞれ、専務、常務に昇格した」

「村井は、芝居の様な事は、性に合わないので関知せず、暇な研究部・部長のまま過ごした」
「新体制になったN電気工業は1998年4月、業績は伸びず円高で輸出が不振」
「日本国内の景気にも陰りが出てきて業績が下がり、1998年の業績も低迷」
「この機会をチャンスと敗者のA氏が、メインバンクの上役がスキャンダルを暴露」

「そのためにメインバンクの上役が失脚し、B社長の立場が危うくなった」
「すると現金なもので、今までついていた腹心の部下がライバルのA専務に乗り換えた」
「1999年の株主総会、責任追及されB社長の技量不足で社長交代の動議が提出された」
「既にシナリオはできていて多数決で、案が可決成立しB社長は降格し子会社に出向」

「次期社長にA専務が就任し12月の社長就任パーティーに井次郎も招かれた」
「理由は、B常務が側に、つかなかったという理由らしいが、体調が悪いと断った」
 2000年2月22日、ヤフー株の気配値16900万円で寄り付いた。その間に2分割を2回していたので、村井次郎の1株が4株、孝一の3株が12株に増えた。

 そのため村井次郎の税引き後利益が52700万円、孝一が158100万円を手に入れた。その後、3月1日早朝、村井孝一に担当者から電話入り、ソニー株の気配値が33700万円となっているから売りと言われ全株成り行き売りを指示。すると、すぐ売れ、村井次郎の税引き後利益8150万円孝一の税引き後利益が1370万円となった。

 その結果、村井次郎の資産合計が8億円を超え、孝一の資産が16億円を超えた。ちょうど、その頃、村井の勤めるN電気工業でも輸出が振るわず、2000年4月に、早期退職の要請が出て、1年で10%、最大10年で100%の割増退職金を出すという話が出た。ちょうどその頃、会社に嫌気がさしていた時期であった。

 そのため早期退職者の会社からの募集は、村井次郎にとって、渡りに船だった。そして次郎は、息子の孝一に、この話をすると、2人の金があれば、夢も実現できると言った。しかし、もしもの事があったら困るから孝一は、公務員を続けた。必要な時は、孝一は、長期休暇をとって手伝うと約束した。

 もちろん必要な資金は、父に、提供すると伝えた。当時50歳で、退職金が1500万円の人なら10%で10年、100%つまり倍額の退職金になる。村井次郎は、58歳で定年まで2年のころで、当時の退職金が4300万円で2割増し、5160万円となった。それにより次郎の資産が85000万円となった。

 そして夏が過ぎて、2001年9月5日、証券会社から電話が入り、ヤフー株が182万円と下げてるので買いと言われた。そこで、村井次郎と孝一が20株をそれぞれ成り行き買いと指示し、すぐに買えた。
「村井次郎の奥さんの聡子さんが今年の秋、海外旅行に行きたいと言った」

「ニューヨーク・ブロードウェイ、ラスベガス、サンディエゴに旅行に出かけたいと話した」
「いつ頃が良いと父が聞くと。10月頃、行きたいと母が言った」
 そのため9月、横浜元町で素敵な洋服を買おうと考え、出かけたが、夏服ばかりで、もう少ししないと、秋ファションが、出てこないと店員が答えた。
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