第17話:ヤフー株、再度、稼ぎ、太陽光発電所計画始動

文字数 1,623文字

 やがて2004年となり、巷では、株価上昇で好景気が訪れたと浮かれている空気に満ちあふれれていた。村井夫妻が、横浜・元町に買い物に行ってもスタージュエリーにも大勢のお客さんが来ていて、豪華なダイヤモンド、金のネックレスが売れていた。そんな3月30日、証券会社の担当者からヤフ株ーの株価が140万円を超え売りが近い気がすると電話が入った。

 ヤフー株は、購入後、既に2倍分割を5回しているので村井次郎と孝一が買った20株が32倍の640株になっていると聞いた。すると、次郎が、思わず、エイプリルフールには、まだ早いぞと言うと、いいえ、真面目な話すと真剣に言った。その後。4月6日、早朝、140万円の気配値が出るので売りと言われ、全株、成り行き売りを指示値した。

 担当者から、すぐ売れたと言われ税引き後利益が70700万円となり、次郎の資産が16億円を超え、孝一が13億円となった。この時点で、村井次郎が息子の孝一に、一緒に太陽光発電の仕事を手伝わないかと聞いた。すると、次郎が、俺、結婚する予定もないから、協力してもよいと言い、太陽光発電かと、少し考えて、面白アイディアかもしれないと言った。

 その後、次郎が、今年のボーナスが出たら辞表を提出すると言い、有給休暇もたくさん残っているから、全部、使おうと伝えた。そして、村井次郎と孝一、親子は太陽光が強くて神奈川で都心から近くて、土地価格の安くて広い場所を調べて始めた。そして、地価、山林、耕作放棄地の情報を役場で調べて、三浦半島の南部が。候補に挙がった。

 6月、実際に行ってみると、三浦半島の陸上自衛隊工科学校の近くに畑があったが、農地ばかり。次に、反対側の三浦半島、南東部の津久井浜周辺を走ると山の中腹に灌木や草木が生い茂った場所が見つかった。その後、同じ会社の後輩、下地さん、太陽光発電装置を専門にしているM電工、佐藤さんとZ社の清水さん、SM電気工業の山下さんに連絡。

 そして、太陽光発電の事業を開始するから協力してくれるように、お願いした。そこで2004年6月1日、村井次郎と孝一、以前会社の後輩だった下地さんとM電工、佐藤さんとZ社の清水さん、SM電気工業の山下さん6人で現地視察に向かった。その場所を見て村井次郎が、ここが良いと考えた。その土地の広さは約0.5ヘクタール、1513坪が1700万円。

 その土地の売り広告が出ているのを見つけた。この場所を見てM電工、佐藤さんとZ社の清水さん、SM電気工業の山下さんが、十分な広さがあり、これは良いと言った。法務局で登記と実際に不動産に行ってみようと村井次郎が下地さんに伝えると価格的には高くはないと告げた。その後、村井と下地さんが横須賀法務局で登記簿を閲覧し売主と同じ事を確認し地目も確認。

 販売業者の内藤不動産を訪ねると買うつもりですかと笑顔になった。ちなみに、そこに何を作るの聞くので太陽光発電施設と言うと、ヘー驚いた。確かに、ここら辺は、太陽光は強いし山の斜面だから良いかもしれないと話した。最近、名前は、言えませんが、地方の団体や企業から太陽光発電、風力発電をするのに適した場所はないかと言う問い合わせが入ると語った。

 他からも問い合わせが、たまに入ってくると言った。ところで、あの場所を整地するには、いくら位かかると尋ねた。大きな木もないし小型ブルドーザーで整地できるから、そんなにかからないと言い、作業日数にもよるが灌木、草木の処理をいれても、500万円で引き受ける業者は、いるんじゃないかと言った。

 ちなみに、一度聞いてくれませんかと聞くと、購入契約が決めてくれれば調べて、お世話してもよいと答えた。それでは、数日中に、購入手続きに入る予定なので、その後、そんな資料を作成し、どこの役所に手続きに言ったらよいのかも含め、教えてくれと言うと、もし、買わない時には、調査料金100万円請求しますよと言うと、わかった買うよと話した。

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