第11話:NY同時多発テロ1

文字数 1,714文字

 その後2001年9月11日朝「日本時間、マサチューセッツ州ボストン、バージニア州ダレス『ワシントンD.C.近郊』、ニュージャージー州ニューアークを発った4機の旅客機が、モハメド・アタを中心とするアラブ系のグループによってほぼ同時にハイジャックされた。彼らは、操縦室に侵入し、パイロットを殺害した後、自ら操縦した。

 2機「アメリカン航空11便、ユナイテッド航空175便」をニューヨーク・マンハッタンへ、残り2機「アメリカン航空77便、ユナイテッド航空93便」をワシントンD.C.へ向かわせた。アメリカン航空11便は午前8時14分頃「日本時間12日午後9時14分」に始められたハイジャックにより、コックピットを乗っ取られた。

 11便は午前8時27分「日本時間12日午後9時27分」に進路を南向きに変え、午前8時46分「日本時間12日午後9時46分」にニューヨーク・ロウアーマンハッタンのワールドトレードセンター・ツインタワー北棟に突入し爆発炎上。ボストン発ロサンゼルス行きユナイテッド航空175便は、乗客56名・乗員9名を乗せていた。

 午前8時14分「日本時間12日午後9時14分」にローガン国際空港を離陸しロサンゼルス国際空港に向かった。午前8時42分頃「日本時間12日午後9時42分」175便のパイロットは離陸直後に耳にした不審な内容の無線を管制官に報告したが、それから午前8時46分「日本時間12日午後9時46分」までの間に175便もハイジャックされた。

 そして、コックピットを乗っ取られた。その後、175便は午前8時58分「日本時間12日午後9時58分」にニューヨークへ進路を変えた。午前9時03分「日本時間12日午後10時03分」にワールドトレードセンター・ツインタワー南棟に突入し爆発炎上。南棟では北棟の爆発を受けて多くの人が避難を開始していたため人的被害は北棟に比べて少なかった。

しかし、衝突による構造へのダメージはより大きく、先に突入を受けた北棟より早く南棟が崩壊している。ワシントンD.C.「ダレス国際空港」発、ロサンゼルス国際空港行きアメリカン航空77便は、乗客58名・乗員6名を乗せて、午前8時20分「日本時間12日午後9時20分」に出発。午前8時50分頃「日本時間12日午後9時50分」までにハイジャックされた。

 そして、コックピットを乗っ取られた。直後に進路を北向きに変えた後、南へ転回、その後東へ進路を変えた。最初の進路離脱から3分間は管制塔と機長が交信していたが、その後通信不能となった。そして午前9時38分「日本時間12日午後10時38分」、バージニア州アーリントンにあるアメリカ国防総省本庁舎「ペンタゴン」に激突し、爆発炎上。

 激突の瞬間の映像がペンタゴンの駐車場の監視カメラにより記録されており、また付近を通行中の多くのドライバーや歩行者によって降下し激突する瞬間が目撃された。ニューヨーク「ニューアーク空港」発、サンフランシスコ国際空港行きユナイテッド航空93便は、午前8時42分「日本時間12日午後9時42分」、乗客37名・乗員7名を乗せて、滑走路の混雑で30分遅延で出発。93便離陸の僅か数分後、アメリカン航空11便が世界貿易センター北棟に激突。

 乗客の機内電話からの通報によると午前9時27分「日本時間12日午後10時27分」にハイジャックされ、コックピットを乗っ取られた。オハイオ州クリーブランド付近で進路を南に変え、さらに南東へ向かった。ワシントンD.C.へ向かうことを管制官に通告、標的はアメリカ合衆国議会議事堂かホワイトハウスであったと推測されている。

 午前9時57分「日本時間12日午後10時57分」、機内電話や携帯電話による外部との連絡で、ハイジャックの目的を自爆テロと認識した乗客が機の奪還に乗り出す。その僅か数分後、ワールドトレードセンター・ツインタワー南棟が完全崩壊。

 午前10時03分「日本時間12日午後11時03分」、93便は、490ノット「時速907キロ」の速度でペンシルベニア州ピッツバーグ郊外シャンクスヴィル「ワシントンD.C.北西240キロの場所」に墜落。
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