第19話:SM電工の最新鋭、大型蓄電装置と横須賀に風力発電施設を

文字数 1,701文字

 その後、太陽光パネルの設置を3人がかりで7日間で施工し、2004年10月7日には、完成。整流器を設置してプレハブ小屋に電気のコンセント3つ口を入れた。太陽光パネル200W単結晶ソーラーパネル15枚で正弦波インバーター、100A容量のMPPTチャージコントローラー。

 高性能充電器 24V40A、ディープサイクルバッテリー 「115Ah」12個を1セットで、これを7セット注文。価格は全部購入して割引し600万円と言われ了解。2004年10月8日から電気技術者の派遣を依頼して5日で設置完了。並行してZ社の清水さんが、太陽光発電装置から離れた、山林の最高点に7基の重さ18キロの小型風車型発電機を設置。

 それらの間隔を空けて高さ5mの高さの支柱の上に設置。これで費用が約5千万円となる。設置には、近くにつくった事務所に3人が寝泊まりして2週間がかりで設置完了。蓄電装置はSM電気工業が最先端を行っているので山下さんにお願いした。すると実験段階でデーターをとってもらえれば割安で借りられるかもしれないと教えられた。

 その後、特殊な蓄電装置は、SM電気の社員が管理保全するという条件付きで1千万円で10年間貸与してくれた。これらの費用合計で約1億円。10月13日、宿泊する事務所が空いてから、まず太陽光発電機の下の道の近い場所に平らな場所にパレットを置いた。SM電気の関係者が大型トラックで、幅3メートル、長さ6メートルのコンテナーの様な特殊蓄電装置を設置。

 そして、点検、その後、プラス電極とマイナス電極に太陽光発電装置と風力発電装置のプラス電極とマイナス電極からのコード接続。その後、久川さんが30戸の学生用マンションと年間300万円で電気を供給する契約を結んだ。まだ供給量があるので、久川壮一に相談し、電気代が安い事を話した。

 すると発電施設から近い1つの大きな農園と宿舎と2つの農園と2つのお寺で契約したいと言われ2005年1月から契約して地中からの電線を敷いた。これで、年間合計、約1300万円の契約が取れた。しかし、建設費用1億円を取り戻すには8年かかる。Z社の清水さんが、もう1か所、三浦半島で、風力発電所を作りたいと言い、現在、敷地を探していると話した。

 もし敷地が見つかったらモニターとしてデータを取りたいので協力してくれますかと聞かれ、了解。その代わり津久井浜の様に格安で風力発電機を設置して欲しいと言うと、もちろん協力は惜しみませんと語った。敷地面積を聞くと約5百坪と言った。2005年3月、横須賀港の突端の埋め立て地の工業団地の会社が、売りに出てると聞き現在交渉していると話した。

 もし、できれば、わが社と村井産業で、その会社の敷地を購入し風力発電所を作りませんかと告げた。その会社の売却金額はと聞くと先方は3億円で売ると言っているが高いので2億円で買おうと思っていると清水さんが話した。4月になり清水さんと村井次郎が村井産業、会長の名刺を持ってYSバイオマスエネルギーの会社を訪問。

 そこの所長の横須賀さんに買収の話が、ありましたかと聞くとないと答えた。それを聞き現状渡しで2億円でどうですかと村井次郎が言うと厳しいと言った。でも2億円あれば、赤字ではないはずですよと言った。いつまでも、買収の話がなければ、税金や費用がかさんで困るでしょうと言った。自分たちも、この工場を買っても、すぐ使うわけにはいかない。

  現状の工場を解体するのに金と時間がかかり、また、整地して、新しい工場を作ることになり、そのための費用と時間が、かかりますと言い、貴社が、現在の工場を解体して、整地して売るにも多額に費用がかかるし税金もかさむ。また、長い間、不採算の工場を稼働していても損が増えるだけではないですかと迫った。

 買っても改修と整地に時間と金がかかるので、我々は、2億円以上は、出せないと、低い声で言った。すると、ちょっと待っててくださいと言い、事務所に入り、10分位して出てきた。わかりました、現金で2億円を入金してくれるんですねと、確認するので、そうですというと、契約しましょうと語った。
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