第40話 奇談散歩 ⑧

文字数 477文字

 羽犬(はいぬ)伝説は福岡県筑後市に伝わる「翼のある犬」にまつわる伝説で、ふたつの伝説が伝わっています。

 ひとつは、この翼のある犬は気性が荒く、乱暴で、村人や家畜をたびたび襲って恐れられており、これを、天正15年(1587年)島津氏討伐のため九州に遠征した豊臣秀吉が退治、秀吉はこの羽犬の強さに感嘆し塚を作って弔ったというもの、

 もうひとつは、羽犬は秀吉の愛犬で、この元気な犬を秀吉はたいそう可愛がり、遠征にも連れて行ったが病気に罹り、この地で息絶え、愛犬を失って落胆する秀吉の様子をみた家臣が、この犬の塚を作り祀った、というもの、

 筑後市内には、今も羽犬塚が大切に祀られ、市内の四ケ所には凛々しい羽犬像が立っています。また、市のPRキャラクター「チク号」、「はね丸」は、この羽犬をモデルにキャラクター化しもたものです。





太閤秀吉の天下取りの陰に彼の愛犬「羽犬」の活躍が…
みたいな歴史ファンタジーも面白そうです。
信長の草履の上でこのワンコが寝ていて、慌てた秀吉が懐に草履を隠して…
草履には犬の毛がくっついていたけど、ノブノブは何にも言わない。
みたいなヤツ、
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