第14話 新聞配達
文字数 209文字
母の友人の話、
母の友人は新聞配達をしていた。
まだ暗いうちから配達をはじめ、日の明けきる前に配り終える。
その日も、カブに新聞を載せて配達を始めたが、半分ほど配達が終わった後、ひどく明るいのに気が付いた。
腕時計を確認すると、いつも配り終える時間から2時間ほども経過しており、慌てて残りを配達したという。
狸に化かされたのかしら、と母の友人は話し終えた。
まだ、昭和でコンビニもなく田舎の夜は暗かった時代のことだ。
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