第14話 新聞配達

文字数 209文字

 母の友人の話、
 母の友人は新聞配達をしていた。
 まだ暗いうちから配達をはじめ、日の明けきる前に配り終える。
 その日も、カブに新聞を載せて配達を始めたが、半分ほど配達が終わった後、ひどく明るいのに気が付いた。
 腕時計を確認すると、いつも配り終える時間から2時間ほども経過しており、慌てて残りを配達したという。
 狸に化かされたのかしら、と母の友人は話し終えた。
 まだ、昭和でコンビニもなく田舎の夜は暗かった時代のことだ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み