第34話 奇談散歩 ②
文字数 280文字
新宿区・自性院
時は文明9年(1477)江古田原・沼袋の戦いで敗走していた太田道灌は、疲れ切ってさ迷っていた。日は暮れ、このままでは野たれ死んでしまうという時、一匹の黒猫が現れ、道灌を自性院へと導いた。ここで疲れを癒すことができた道灌はその後の戦いに勝利し、無事江戸を開くことができたという。
道灌はこの猫に深く感謝し、猫の死後に地蔵像を作って奉納したと言われている。
現在でも自性院にはその猫地蔵を祀った「猫地蔵堂」があり、崇敬を集めている。
また、新宿住友ビル前の広場にも彫刻・造園家「流政之」氏の手による江戸の恩猫「玉ちゃん」の像があり親しまれている。
時は文明9年(1477)江古田原・沼袋の戦いで敗走していた太田道灌は、疲れ切ってさ迷っていた。日は暮れ、このままでは野たれ死んでしまうという時、一匹の黒猫が現れ、道灌を自性院へと導いた。ここで疲れを癒すことができた道灌はその後の戦いに勝利し、無事江戸を開くことができたという。
道灌はこの猫に深く感謝し、猫の死後に地蔵像を作って奉納したと言われている。
現在でも自性院にはその猫地蔵を祀った「猫地蔵堂」があり、崇敬を集めている。
また、新宿住友ビル前の広場にも彫刻・造園家「流政之」氏の手による江戸の恩猫「玉ちゃん」の像があり親しまれている。