第18話 山小屋

文字数 242文字

 知人が登山した時の話

 登山が趣味の友人に誘われて、ある山に登った。
 天気にも恵まれ楽しい道程だった。
 途中の山小屋に泊まる予定で、自炊のためのポケットストーブも持参し、楽しい夜になった。
 山小屋の入り口付近には、持参したロウソクを空き缶の中に立てて灯とした。

 朝になり、下山の用意をしていると友人が不思議そうに尋ねてきた。
「ロウソク取り換えた?」
 いや、やってない
 と答えると、友人が空き缶を見せてきた。
 夜寝る前に吹き消してから触っていない空き缶には、新しいロウソクが立っていた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み