衝撃 小説家は人間の屑だらけ 太宰治

文字数 1,388文字

まあ、タイトルからわかる通り、芸術に携わる人間がろくでもない人間なのはわかっていると思う。
2018/01/31 22:30
太宰治以上の屑をどうやったらもう一度拝めるでしょうか、瑞生さん。
2018/01/31 22:31
刺激的な表現で一部文芸をたしなんでいる人からは白い目で見られる一文。
2018/01/31 22:31
場所はオールドの屋敷、ちょっとした仕事の休憩時間にカップチーノの愚痴を聞くだけの簡単なお仕事。
2018/01/31 22:32
瑞生は人間の屑と言われて、そういう相手は思いつかなかった。
2018/01/31 22:33
あれやこれや、太宰治もぎりぎり生きてたし、そこまで屑ではないと思いますよ。
2018/01/31 22:34
まあ、そう思うでしょうね。でもね、私は人間失格が発行されたのをリアルタイムで経験しているんですよ。太宰治が死んだときは心の底からはしゃぎました。
2018/01/31 22:34
あー、まあ麻薬とかギャンブルとかやってたからね。
2018/01/31 22:35
なんか、小説家とか芸術系の職業って憧れありますけど、ネタ職業ですからね。
2018/01/31 22:36
文芸関係の仕事はどんな立場からでもなることができます。元ホームレスは方丈記を書きましたし、源氏物語は貴族が書きました。五輪の書は兵隊ですし、そう考えると、明治時代の文豪は抑えた演技をしいていますね。
2018/01/31 22:37
演技ってなんだ?
2018/01/31 22:42
現代でも客寄せのためにツイッターとかで爆弾発言を続ける作家とか多いじゃないですか。それと同じように、作家のバックグランドと言いますか……最初から本を書いていたわけではないですよね。
2018/01/31 22:43
演技という言い方も変ですけど、逆に作家が頭よくてスタイル抜群で、お金持だったらどんな気分ですか?
2018/01/31 22:44
言い方を変えると、頭が良くてスタイル抜群でお金持ちなyoutuberが再生数稼げますか?
2018/01/31 22:45
作家だってそれと同じですよ。
2018/01/31 22:46
うわあああ、人間の屑が得しちゃう世界なのか。こりゃ末期だなあ。
2018/01/31 22:46
そこまであわてる必要はないですよ。某精神医学漫画で、漫画家は全員ADHDとか言われてますから。
2018/01/31 22:46
カップチーノの言う屑じゃない人間の定義、というのも気になるところだった。
2018/01/31 22:48
逆に100パーセント真人間、という人間が人間に見えるのだろうか? ある程度欠陥があって人間ではないのか、と思ってみるが、そういう話はしていない。
2018/01/31 22:55
瑞生はそれを聞いてみることにした。
2018/01/31 23:01
逆にカップチーノの思う屑じゃない人間というのは?
2018/01/31 23:02
面白い質問ですねえ。今どきショタガキがどうして人を殺してはいけないか、なんて真面目に聞いたりしますか? 瑞生さんの質問もそれと同レベルですよ。
2018/01/31 23:02
言葉にするのは難しいですけど、普通ならわかるはずですよ?
2018/01/31 23:03
えっ! えっ? 何の哲学?
2018/01/31 23:04
どういう人間が普通なのか、それは瑞生さんの心に聞くしかありません。私に聞いても無意味です。
2018/02/07 10:36

まあいわゆる、考えるな! 感じるんだよおお! の典型例ですけど、それじゃダメ?

2018/02/07 10:38

まあ、確かに何が人間として正しいのか、口に出して説明はできないですね。何が普通なのか、とか。

2018/02/07 10:39

私は人格として全うだ、とは、きちんと行動できるかどうかだと思います。口先だけでなく、行動が伴う人がいいですねえ。

2018/02/08 10:29

なるほどな。そう考えると文章だけ書いている作家は人間の屑に見えるわけだ。納得。

2018/02/08 10:31

ふーん、じゃあ人格として全うなのは言葉にできないってことかな?

2018/02/08 10:32

そりゃそうですとも。大切なことは言葉にならないんです。

2018/02/08 10:32

大切なことは言葉にならない。これを聞いて瑞生は確かにそうだと思った。

2018/02/08 10:33

が、素直にそう思ったかというとそんなことはなくて、どうにも納得できない部分もあり、でもそれが言葉にならず、瑞生は言葉と気持ちを飲み込んだのだった。

2018/02/08 10:33
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登場人物紹介

小峠瑞生(ことうげ ずいしょう)

自分が何の妖怪なのか思い出せないかばんちゃんポジション。

人間の特性を使って、謎を解決していく。

碧泉(あいぜん)

謎の女。

瑞生が誰なのか知らないけど、その素質を見抜いて利用している。

浮世離れが非常に深刻で、秋元康はAKBのメンバーだといまだに勘違いしている。

ナレーション。

突っ込み不在の世界に救いを。

地の文に革命を巻き起こすべく生み出された新兵器。

基本的に神視点だが、感情が高ぶると特定のキャラに肩入れする。

オールド

謎の女2

かつて日本の首領(ドン)だったが、部下が有能すぎて出番がなかった。

その部下を愛しさゆえに食べたところ、不死身になったと本人は言うが、大抵の人は信じない。

また、本人にグロ耐性がないので、この話題は避けたがる。

厩戸皇子(うまやどのおうじ)

時代と場所、年代によって呼び方が変わるややこしいひと。

オールドの部下、しかもいつも冷静で取り乱さない。できる人に見えるがただのサイコパスかもしれない。

オールドと1500年くらい前に謎の約束を交わしている。

実は1万円札にその顔が採用されたことがあり、俗世の人間は彼の顔を見ただけで興奮してしまう。年もばれる。

寂推カップチーノ(じゃくすいかっぷちーの)

オールドのメイド。手下。

多分1000年くらい存在しているが、明治維新文明開化後、頭の中お花畑な毎日を過ごしている。名前も常に前時代性を排除して新しいものに改名している。

種族は幽霊。

寂織伏美(じゃくおりふしみ)

種族、幽霊寄りだが例にもれずその他。

出身は尾張の国で相手を馬鹿にするとき『たわけ』という。

何百年も前に封印されて以来、目覚めの時を待っているが、現代の進みすぎた文明を前に、目覚めるに目覚められない。

久遠寺ルナ

種族 ある人は人間だと言い、ある人は死者という。ある人はゾンビだというし、ある人は解脱者だという。答えは藪の中。安定のその他。

作者がさぼっているのではなく、そこが話の主題なので安心してほしい。

天寺結姫(あまでら ゆいき)

種族 ネクロマンサー

ルナちゃんをゾンビに変えた張本人。

しかし、悪意があるわけではないようだ。

また、頭が悪く自然に会話していてもボケに回ってしまう。

伊早坂酒々井(いそざか しすい)

瑞生の過去を知る人物。

瑞生の姉を名乗っているし、瑞生の過去の日記をねつ造して瑞生を都合のいい方向にもっていこうとするが、瑞生の理解が早すぎるため、続きの執筆に追い立てられる。

名前はただのペンネームにすぎず、しかも登録されていないため本名はわからない。

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