あとがき
文字数 599文字
山道は滑りやすく、こけた。けがはなかった。
衣笠山には巨大な塚があって、神秘的だった(小並感)。
とはいえ、途中すれ違った人が一人だけだったというのが、考えてみれば面白いです。
京都の観光名所は人であふれているのに、ここには2人しかいない。
相手はひょっとしたら妖怪かも、と妄想してみましたが、相手も同じ考えだったら気まずい。
変な話、この場所は観光地として売り出されておらず、誰も来ないのは当然であったり。
しかし、こういう紹介されていない場所に訪れるのが、ある意味真の冒険というものだと思う。
自分が知っているものを、自分が知っているように再確認したところで、何の進歩もない。
当たり前ですねえ。
しかし、当たり前が当たり前にあると人間は安心してしまうのです。
自分の頭の中にある概念が常識だと思い込みたがるのです。
そういう変な先入観さえ持たなければ、自分も出会った一人に対して、普通に接することができたでしょう。
とはいえ、先入観を一切持たないと、和の考え方ですが、悟りきるしかないのです。
と、いう先入観の排除、というコンセプトをもとにヤゴコロジックは制作されているのですが、ただのアウトサイダー芸術にしか見えない。
まあ、そういう作品ですから、瑞生はあらゆる当たり前を失ったから、記憶を失ったのかもしれないです。
うごぉ、話の着地点が見当たらない・・・。