92話 棚なし小舟

文字数 145文字

恋しさに、何度も行き来はするが、
女に、手紙を出すこともできず、詠んだ歌。
 
 (あし)の川をゆく 覆いもない小舟は
 いったい 何度行っては帰るのか
 誰も わかってくれないままに
 
   *
 
 蘆べ漕ぐ 棚なし小舟(をぶね)
 いくそたび ゆきかへるらむ
 知る人もなみ
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