117話 住吉に

文字数 225文字

天皇が、摂津の住吉神社においでになった。
 
 私が見るのも もう長いことになった
 この住吉の岸の 美しい松は
 どれほど昔から あるのか
 
すると、その松に、神の霊が降り、声がした。
 
 私と親しいものと あなたは知らないが
 神は ずっと前から 帝を祝福している
 
   *
 
 我見ても 久しくなりぬ 
 住吉の 岸の姫松
 いく代 経ぬらむ
 
 むつましと 君はしらなみ 
 瑞籬(みづがき)の 
 久しき世より 祝いそめてき
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み