115話 都島(みやこじま)

文字数 176文字

陸奥(みちのく)に、男が、女と住んでいた。
 
男が、
「都へ戻ります」と言った。
 
女は、
とても悲しく、せめて別れの宴をしようと、
沖に近い都島という所で、男に酒をつぎ、歌を詠んだ。
 
 残り火で 身を焼くよりも つらいのは
 都と島とで 別れることです
 
   *
 
 おきのいて 身を焼くよりも 悲しきは
 都しまべの 別れなりけり
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