97話 四十の賀

文字数 167文字

むかし、堀川の大臣(二条の后の兄、藤原基経)がおられた。
四十歳となったお祝いが、九条にあった邸で行われた日。
 
中将であった翁が、
 
 桜の花よ 散って舞い あたりを曇らせろ
 これから老いが来るという道が わからなくなるように
 
   *
 
 さくら花 散り()ひ 曇れ
 老いらくの 来むといふなる 道まがふがに
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