116話 浜久し

文字数 163文字

男が、あてもなく、陸奥に行き着いた。
そして、京にいる恋人に詠んだ歌。
 
 波間から 時おり見える 小島の浜のように
 もう 久しくなりました あなたに逢わなくて
 
そして、
「生きること、みな良くなってきました」
と言って、贈った。
 
   *
 
 浪間より 見ゆる小島の 浜びさし
 久しくなりぬ 君に 逢ひみで
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