第29話:21世紀の大地震と巨大台風

文字数 1,839文字

 2012年12月23日・日曜、世界の異常気象のシンポジウムは、東京の大ホールで開催され、招待者300人と講演の受講希望者が1200人、集まった。そこで最初に、2000年以降の死者数が1万人を超える大災害のスライドが映された。その後、それぞれの災害の原因と被害を大きくした要因について、討論会が行われた。その後、質疑応答があった。

 2001年1月インド西部地震死者2万人。インド西部グジャラート州で発生し地震の規模はマグニチュードで7.7。直下型地震としては最大級の地震。2003年12月イラン・バム地震死者、2万6800人イラン南東部ケルマン州バムで発生。地震の規模はマグニチュード6.5だったが震源の浅い直下地震で、日干し煉瓦でできた在来住宅の倒壊により大きな被害が発生。

 2004年12月インドネシア等 スマトラ島沖地震死者 22万6千人以上マグニチュード9.1のプレート境界型の巨大地震。20世紀以降の地震の規模としては1960年のチリ地震「バルディビア地震」の9.5に次ぐ。この地震により大津波が発生。インドネシア、インド、スリランカ、タイで大きな被害が発生。マダガスカル、ソマリアのアフリカ各国にも被害が及んだ。

 死者は22万6千人以上。クリスマス休暇で来ていたヨーロッパからの旅行客にも千人以上の被害がでた。2005年10月パキスタン パキスタン地震死者 7万5千人パキスタンが実効支配する北東部のカシミール地方で発生。地震の規模はマグニチュードで7.6だった。在来住宅の倒壊による被害が多かった。

 2008年4月ミャンマー サイクロン・ナルギス死者13万8400人ミャンマーのエーヤワディー川「旧称イラワジ川」デルタにサイクロンが上陸し甚大な被害だった。ミャンマーでは従来、サイクロンの襲来は稀であり対策が不十分で被害の拡大した。2008年5月、中国 四川大地震死者、8万7500人。中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川県で発生。

地震の規模はモーメントマグニチュードで、7.9だった。直下型地震としては最大規模といわれている。建築物の倒壊により大きな被害となったが、とりわけ学校校舎の倒壊が目立ち、これによる教師、生徒の死者が2万人近くにも及んだ。2010年1月ハイチ ハイチ地震死者 22万2600人マグニチュード7と推定される直下型地震。

 パンケーキクラッシュにより大統領府や国会議事堂をはじめ多くの建物が崩壊し、甚大な被害となった。手抜き工事が多かったといわれている。地震発生後に略奪行為も多発。また、その後、コレラが蔓延し、最終的には1万人もの死者がでたが国連のPKO活動によりコレラ菌が持ち込まれたとされている。最後に、2011年3月、日本の東日本大震災で死者1万9千人。

 地震の規模はモーメントマグニチュード9で、日本の地震観測史上最大。この地震で発生した津波により、宮城県、岩手県、福島県で甚大な被害が発生。これらの地域では、これまでも1896年6月に明治三陸大津波「犠牲者2万2千人」、1933年の昭和三陸大津波「犠牲者3千人」など、度々、津波により大きな被害が発生している。

 ハリケーン・イザベルは、2003年9月、アメリカ合衆国のノースカロライナ州・バージニア州・ウェストバージニア州を襲ったハリケーン。期間は、2003年9月6日から20日、最大風速が時速270キロ、最低気圧:915ヘクトパスカル、被害総額:37億ドル、死者総数50名、ハリケーン・ジーンは、2004年9月にカリブ海地域で猛威を振るったハリケーン。

 このハリケーンはハイチなどに甚大な被害をもたらし、同国では死者1870人・行方不明者870人・被災者約30万人の人的被害。洪水被害はもちろん各地で鉄砲水や土砂崩れ地滑りなどによる被害が発生。また、ドミニカ共和国でも23人が死亡し2万2000人が被災した。ハリケーン・ウィルマは、2005年の10月にカリブ海地域を襲ったハリケーン。

 ハリケーン・リタは、2005年9月下旬にアメリカ合衆国南東部をおそった大型のハリケーン。ハリケーン・アイバンは、2004年9月に発生した近年の観測史の中でも最大級の勢力を持ったハリケーン。

 ハリケーン・カトリーナは、2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲った大型ハリケーン。ハリケーンの強さは、最高のカテゴリー5。ハリケーン・ディーンは、2007年8月に発生した大型のハリケーン。
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