第6話:家の近くにスナックができママと親しくなる

文字数 1,608文字

 その後、1986年9月、家から近くの所にカラオケスナックが開店。たまに昼食を食べに行くようになり、その店のママ、絹ちゃんと仲良くなった。絹ちゃんは、グラマーで気立てが優しく、地元でも評判になり、多くのお客さんが来るようになった。その色っぽさを丹下聡二が、気に入って、ビール1本で、何曲もカラオケを歌って、気分を良くして帰った。

「そんなある日、丹下が、絹ちゃんに、この店1人でやってるのと聞くと、えーそうよ、怖くないと聞くと、大丈夫、すぐそこに、2件の交番があるでしょと話した」
「そこで、どうして、勝沼に来たのと聞くと、都会の競争につかれたのよとポツリと語った」。以前は、名古屋の繁華街で働いていた。

 
「その店のかっこいいバーテンと仲良くなり結婚しようかなと思っていた時、交通事故で突然亡くなった」
「その時は、悲しくて、彼を忘れられずにいたが、生活のため仕事を続けた」
「ちょうど、その頃、東京からスレンダーなモデル様な娘が、店に来て人気者になった」

「店でも、自分の言う事を聞かなくなり、結局、私のお客さんを、その娘に取られた」
「それに、我慢できなくなり、名古屋を後にした」
「ここに流れてきて食堂だった店を探しスナックへ」
「こう見えても、私、調子免許もってるのよと言った」

「確かに、つまみや料理はうまいと丹下が、褒めた」
「丹下も仕事を終え、気分転換に1人でカラオケを歌うと、楽しいよと言い、料理もうまいしねと笑った」
「すると、今後もよろしくねと絹ちゃんが言った」

「彼氏、今いるのと聞くと、前、言ったように名古屋での彼だけよと言った」
「じゃー、俺、立候補してもよいかなと、ほろ酔いで聞くと、あんた、地元の人と聞くので、代々、実家が農園をやってると言った」
「丹下農園と言うと、多くの観光農園経営している丹下農園と聞き返すので、そこの次男坊だと打ち明けた」

「私も、実は、寂しいから彼氏、欲しいのと色っぽい声で語った」
「ところで、丹下さんは、幾つと聞くので25歳と答えると若いねと笑いながら告げた」
「そして、私いくつに見えると聞くので、同じ位と答えると大笑いした」
「あなた、彼女いない歴、長いでしょとズバリ言った」

「その通り、ここらは、健康で頑丈そうな女の子は、いっぱいいるが、色っぽくて抱きつきたくなるような娘は、まず、いないねと答えた」
「へー、そうなのと、彼女が聞き返すので、それでなければ、今頃、とっくに結婚してるよと笑った」
「すると彼女が、私で良かったら付き合ってあげるよと言った」

「でも、ここらじゃ人目につくから駄目、よその町でデートしようと言った」
「そんな話をしていると、別の客が入ってきて、話を終えた」
「そして、丹下が、勘定してと言い、代金を支払い、店を出た」
 翌週も開店して、すぐ丹下が、絹ちゃんの店に入り、夕食を食べた。

「今度、デートに誘いたいから、絹ちゃんの電話番号教えてくれないと聞くと、えー、良いわよ、でも、私の指示通りに人目につかない所でねと笑いながら言った」
 そして、電話番号を書いたメモを渡してくれた。
「その後、電話をして、デートの日程を聞くと、日曜、定休日が良いと言った」

「10月19日、日曜、11時に、警察のN駐在所の先で車で拾ってと言われOKした」
「その日は、顔がわからない様に帽子と大きめのサングラスをかけて、彼女を拾った」
「そして、丹下が、絹ちゃんに、どこ行きたいと聞くと、ここから離れた所に良い温泉はないかと聞くので、甲府の湯村温泉に行かないと誘うと良いわねと言った」

 丹下の車で40分で甲府の郊外、湯村温泉に到着。そして、昼食を食べようと言い食堂の駐車場に車を入れ、昼食を食べた。この温泉は、古いのと彼女が聞くので、ここらじゃ、一番由緒ある格式の高い温泉郷だと教えた。
「急に、彼女が、言うので、もちろん、良いよと答えた」
「素晴らしい部屋に入り、ゆっくりしたいなと言うので、了解した」
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