第49話 会議よりたいせつなもの。

文字数 605文字

大人になると、いや会社にいると、外せない用事というものがあります。
それは会議だったり、ミーティングだったり、面談だったり。
それがCOVID19以降、オンラインでいいということになりました。
それでも「出席しなければいけない」ことに変わりはなく。
自分の家族や、体調や、時には冠婚葬祭など、会議より大切なことって
いくらでもあるのに、なぜか「最優先」している自分がいる。
もちろん、それは大事なことなので20年間、そうしてきました。

けれど・・・友が遠くに旅立ってしまう。
次はいつ会えるか、わからない。
会えるタイミングが定例の会議日と重なった。
いままでの私なら「WEBでも話せるから、またの機会に」となっていたかも
知れないけれど、待てよ・・と思った。

月曜日の会議は連絡会議。意思決定の場ではありませんでした。
ならば後できちんと伝達してもらえば良いのではないか。
今、ここで会わなければならない理由。それが目前にあるのだから
堂々と休んで良いのではないか?と。

小心者の私は「堂々と」とはいかなかったけれど、上司が聞いてきました。
「なにか、あった?」
「はいプライベートで。」
それだけで(済んでいないかもしれないけれど)仕事は少しだけ
遅れているけれど、来週には取り戻せるだろう。

友とは、もうひとりと合わせて3人で、2日で延べ10時間以上を話していた。
次はいつになるか、わからない。
1000キロ以上離れてしまうと、次の約束はしづらい。




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