第28話   「そこ」の言葉。

文字数 554文字

ようやく外食が出来るようになって、自分でも出掛ける機会が
増えてきた。但し、まだひとりを心がけている。
注文してから料理が出てくるまでの間、することもなく
スマホをいじっているのもカッコ悪い気がして、店内を
見るともなく見たり、音やスタッフさんの会話を聞いたりする。

先日和風メニュー「とろろ」を売りにしているロードサイト店。
ランチ時間でそこそこの混雑。
スタッフが「お客様、一組ウエイティングです。」
店長「バッシングお願いします。」
スタッフ「スタンバイ出来ました。」
・・・・なにか聞き心地の悪さは、ここはホテルか?!と思ったこと。
BGMも今更ながらのジャズ。蕎麦屋にジャズって流行ったのは、何年前
だろう?

一方先日は「釜炊きごはん」が売りのチェーン店。
スタッフ「お客様、お一組お待ちです。」
他のスタッフ「はいよ~。」
スタッフ「お席ご案内整いました。」
他のスタッフ「はいよ~。」
この「はいよ~」は店舗独自の用語なわけですが、その柔らかい
語感とスタッフの絶妙なイントネーションで、ほっこりする。

おもてなしにはコンセプトと、基本動作の繰り返しが欠かせない。
良し悪しはあるし、感じ方は個人差もあるので正誤は問わないけれど
「雰囲気」づくりはとても大切。

個人的には、イタリア歌曲を聞きたければ、サイゼリヤに行けば良いと
思っています。







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