第28話:父の老化と投資成功

文字数 1,665文字

 シャリフ首相は「子供を標的とした残忍な事件だ」と非難。「テロ組織を駆逐するまで軍事作戦を継続する」と述べ、掃討作戦を強化する意向を示した。アフガニスタンのタリバンも「罪のない人々、子供や女性を故意に殺害することはイスラムの基本に反する」と異例の非難をした。


 この頃になると、「NPO・藤野の街」の開設当時からのメンバーが、しっかり貯金を続けて、格安アパートから次々と出て行き、その代わりに独居老人が2,3人で、同居するケースが増えてきた。一方、レストランとカフェでは、シングルマザーが、増えて子供の面倒を交代し仕事をした。

 2014年の「NPO・藤野の街」の忘年会の席で、代表の栃木が、我々の地道な努力が、この地に貢献できたと代表の、栃木がメンバーに、お礼を言った。そして、2015年が、あけた。この頃、実家の父、栃木健一の様子がおかしいと言うので、内科に行くと痴呆が進んでると言われた。

 その後、息子の栃木健吾が、デイケアーに行かないと聞くと、いや、俺は、ここにいると言い張った。2015年も世界では、問題が起きた。欧州連合「EU」や国際通貨基金「IMF」から金融支援を受けているギリシャで1月、支援条件である緊縮財政の破棄を掲げた急進左派連合中心の連立政権が誕生。

 ユーロ導入後初の参加国離脱が一気に現実味を帯びた。支援継続をめぐるEUとの交渉は難航を極め、世界の金融市場に激震が走った。ギリシャのチプラス首相はぎりぎりまで緊縮に抵抗したものの、国民投票を経てEUが交渉の最終期限とした7月に緊縮策の受け入れを決断。

 夏には、シリアを中心に中東やアフリカの紛争や迫害を逃れ、欧州を目指す難民が急増した。粗末な船などに乗った難民が連日大量に押し寄せた。そのため、国境にフェンスを設けて流入を抑える国も。9月にトルコの海岸に打ち上げられた3歳男児の遺体写真が報じられた。

 すると、世界的に受け入れの動きが広がり、欧州最大の受け入れ国ドイツのメルケル首相はノーベル平和賞候補になった。欧州連合「EU」は、加盟国全体で16万人を分担する事を決めた。しかし、既に100万人以上が欧州入りし、対策は追い付いていない。

 11月のパリ同時テロでは、一部の容疑者が難民に紛れて欧州入りしたことが判明し、テロリスト流入対策の不備が顕在化した。欧州各国は国境審査を相次いで強化しており、欧州統合の柱である「域内移動の自由」も揺らいでいる。「NPO・藤野の街」の方では、問題もなく黒字を稼いでいた。やがて2015年となった。

 この年になると栃木の父が、痩せてきたのが気になった。それ程の痴呆がもんだになる事はなかったが、意欲が以前に比べて落ちたような気がすると母が、話した。そこで仕方なく、様子を見ることにした。それでも足腰は、強く、春になると散歩に出かけた。そして、桜を見ては、きれいだと笑顔になった。やがて暑い夏を迎えて暑いとあまり言わなくなった。

 しかし、母が気を使って28度を超えると部屋のエアコンを入れて涼しくした。さらに、あれだけ好きだった夏の冷やしそうめんもあまり食べなくなった。さらに痩せて行くのが気になった。また、お酒も飲まなくなり疲れると、すぐ床に入るようになった。それでも秋を迎え、紅葉を見たときは、山の紅葉は、何と言っても素晴らしいと、目潤ませていた。

 この頃、栃木健吾が、父を月に2回、内科へ連れて行った。特に大きな問題はないが、出来たら、そろそろ老人介護施設のデイケアーに連れて行った方が良いかもしれないと言った。しかし、父は、俺は、自宅で死にたいと訴えた。そこで、薬を処方するだけとなった。しかし、近くの温泉施設につれて行くと喜んでくれた。

 2015年11月9日、SPDR・S&P500気配値が25900円で、1000株、売りを指示。すると1000株、2590万円で売れた。11月16日、800株を成り行き売り注文を出すと24820円で800株売れた、この結果税引き後利益3900万円となり残金合計3.6億円となった。
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