第27話:カナダから帰宅

文字数 1,621文字

 ギャスタウンは、ダウンタウンエリアの東側にあるバンクーバー発祥の地である。19世紀末から20世紀前半にかけての雰囲気が残る街。この付近で最初に家を建てたとされるギャッシー・ジャックの銅像から西に向かうと「蒸気時計」が見える。その後、近くのレストランに入って昼食を食べた。

 その後、カナダパレスという大きなコンベンションホールがある場所を散歩した。そこには水上飛行機が飛び、フェリーが浮かぶ、美しい海。そして遠く山々も見渡せてとても景色の良い場所で、多くの写真を撮った。15時、疲れたので一度、ホテルの部屋に戻り仮眠。17時、夕日がきれいだと紹介されたイングリッシュ・ベイへタクシーで出かけた。

そこで、30分、沈みゆく、夕日を眺めながら散歩した。この時、奥さんの芳江さんの脳裏に栃木との人生が走馬灯のように思い出され、涙ぐんだ。すると、栃木が、そっと肩を抱きしめた。しばらく、休んで、タクシーでホテルに戻った。そして、ビールを飲みながら、栃木と結婚後のアパート建築、レストラン経営など、多くの話が、出て、0時過ぎ迄、話し込んだ。

 やがて、床について、朝を迎えた。今日は、バンクーバー最後の日で、8時に朝食を済ませて、チェックアウトして10時にバンクーバー空港に到着、エア・カナダの窓口で搭乗手続きをして、昼食を空港のレストランで食べた。その後、搭乗口に移動して、13時から搭乗開始して、飛び立った。

 その後、10時間近くかけ、成田空港に到着16時頃のスカイライナーで日暮里を経由して中央線で19時には、藤野の自宅に帰った。翌日は、時差ボケもあったが、NPOのメンバーたちに、お土産を持っていった。夏が終わり9月16日に上陸した大型の台風18号が日本に上陸。西日本から東北にかけて広い範囲で被害をもたらし、6人が死亡、1人が行方不明。

 上陸を控え、気象庁は8月30日から運用を開始した特別警報を京都、滋賀、福井の3府県に初めて出した。この他、夏以降の豪雨による土砂災害などで山口、島根、秋田、岩手各県で死者が出た。その後、日本列島は台風や大雨の影響で、各地で土砂崩れや増水などの被害が相次いだ。伊豆大島で10月16日に起きた台風26号に伴う大規模な土石流災害で、35人が死亡。

 その他、4人が行方不明。大島町は、この時、住民に避難勧告を出さず、対応に批判が集中。尖閣問題でもめていた中国政府が11月23日、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海に「防空識別圏」を設定し、圏内で国防省の指令に従わない航空機には「武力で防御的な緊急措置」を取ると警告した。日本政府は「わが国固有の領土を含み、全く受け入れられない」と抗議。

 ケリー米国務長官も「東シナ海の現状を変えようとする一方的な行動だ」と非難した。中国の狙いは、強硬措置で緊張をあおり、尖閣問題で日本に交渉を迫ることにあるとみられ、既に中国空軍が圏内に入った日米の戦闘機に主力戦闘機が緊急発進をかけた。こうして2013年から2014年になった。

 この年も海外で紛争が起こった。2月にウクライナで親ロシア派のヤヌコビッチ政権が反政権デモで崩壊し、親欧州連合「EU」派政権が発足したのをきっかけにしてロシア系住民が多数を占める南部クリミア半島にロシアが軍事介入。3月に編入に踏み切った。武力を背景に領土拡大を強行したロシアの行動に冷戦後の国際秩序は大きく揺らいだ。

 その後ウクライナ東部でも、ロシアが後ろ盾の親ロ派武装勢力と政府軍が激しい戦闘を続け、死者は4千人を超えた。7月には東部上空でマレーシア機が撃墜され、298人が死亡た。欧米や日本は、ロシアに制裁を発動した。

 12月16日、パキスタン北西部ペシャワルで、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」が軍運営の学校を襲撃し、生徒ら140人超が死亡。パキスタン軍は6月以降、北ワジリスタン地区でTTP掃討作戦を展開し、学校襲撃はその報復とみられる。
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