第7話 名古屋から北海道へのフェリー旅 後編
文字数 1,144文字
揺れ続ける船のせいか、旅の興奮か、夕食で2杯飲んだブラックコーヒーのせいか、夜は小1時間ほどしか眠れなかった。
それでも朝は来るわけで、朝が来るとお腹が空くわけで、朝食バイキングへと足を運ぶ。
牛乳が美味 ーい。ししゃももオクラも、冷凍みがあるけれど味がしっかり付いていて美味い。胃もたれさんにはお粥 の存在がありがたかった。
食後は船尾デッキに出て、晴れ渡る海を眺めた。昨日のどんより分厚い曇り空とは打って変わって青空が広がっている。キラキラと陽光を反射して輝く海面、水平線から少し離れて浮かぶ入道雲。蒼 の大海原 の中、船の軌跡が長く直線を描 くように引かれていた。
遠くにはタンカーや漁船があって、それらを振り切るようなスピードでフェリーは進んで行く。
30分ほどデッキのベンチに座って呆 けてみる。熱海で見た海は、安全な大地の上からの眺めだった。今は海に囲まれて海の上で海を見ている。天気が良いので波は穏やかなのだけれど、もし天候が悪くて荒れていたら恐怖を感じるのだろう。なぜだか僕はぼんやり人生という言葉を頭に浮かべていた。
船内に戻ると、夕方に仙台港で一時上陸することが出来るとのアナウンス。仙台港の近くの施設案内を確認する。時間内では、ショッピングモールか牛タン屋くらいしか行ける場所がないようだ。牛タンは最近食べてしまったので、仙台には上陸しないことにした。
さて、やることが無くなったぞ、と自室でこれを書いています。
眠れない夜の間に新しい小説のアイデアを思いついたので、それを書きかけるか、もう一回寝るか。メモ代わりにここ書くと、新しい小説は事務職の女性が主人公で、彼氏が底辺Vtuber。ひたすら不安定でイマイチな日々を過ごす様 を描くかなという感じ。夢は所詮 夢だよね、っていう話になるのでしょうか。
寝るのは夜にとっておいてまずは大浴場へ向かい、海をガラス越しで目の前に、熱い風呂で身体を温める。そして自販機のアイスクリームを食べて身体を内側から強制的に冷やす。何かの健康法とか儀式とかではなくて、単に気持ちが良いだけ。
デッキのベンチで小説を書いてみるかとiPadを持って外へ出てみたら、思いのほか暑かったので退散して自室で書く。海の見えるラウンジは咳やらくしゃみやらをしている人が多くて避けた。もう海は十分 に堪能したからいいじゃないか……。
夜中に思いついた小説は、第1話を書き終えることが出来た。
胃もたれが続いているので、夕食はインスタント麺と北海道の粒あんぱんにした。北海道限定と銘打たれたビールで早めの晩酌をして、今日こそしっかり睡眠をとるんだ。
20時にはベッドの上。結構遅い時間まで船内アナウンスが鳴るも、昨日の分の眠気も含めて瞼 は勝手に閉じていくのであった。
それでも朝は来るわけで、朝が来るとお腹が空くわけで、朝食バイキングへと足を運ぶ。
牛乳が
食後は船尾デッキに出て、晴れ渡る海を眺めた。昨日のどんより分厚い曇り空とは打って変わって青空が広がっている。キラキラと陽光を反射して輝く海面、水平線から少し離れて浮かぶ入道雲。
遠くにはタンカーや漁船があって、それらを振り切るようなスピードでフェリーは進んで行く。
30分ほどデッキのベンチに座って
船内に戻ると、夕方に仙台港で一時上陸することが出来るとのアナウンス。仙台港の近くの施設案内を確認する。時間内では、ショッピングモールか牛タン屋くらいしか行ける場所がないようだ。牛タンは最近食べてしまったので、仙台には上陸しないことにした。
さて、やることが無くなったぞ、と自室でこれを書いています。
眠れない夜の間に新しい小説のアイデアを思いついたので、それを書きかけるか、もう一回寝るか。メモ代わりにここ書くと、新しい小説は事務職の女性が主人公で、彼氏が底辺Vtuber。ひたすら不安定でイマイチな日々を過ごす
寝るのは夜にとっておいてまずは大浴場へ向かい、海をガラス越しで目の前に、熱い風呂で身体を温める。そして自販機のアイスクリームを食べて身体を内側から強制的に冷やす。何かの健康法とか儀式とかではなくて、単に気持ちが良いだけ。
デッキのベンチで小説を書いてみるかとiPadを持って外へ出てみたら、思いのほか暑かったので退散して自室で書く。海の見えるラウンジは咳やらくしゃみやらをしている人が多くて避けた。もう海は
夜中に思いついた小説は、第1話を書き終えることが出来た。
胃もたれが続いているので、夕食はインスタント麺と北海道の粒あんぱんにした。北海道限定と銘打たれたビールで早めの晩酌をして、今日こそしっかり睡眠をとるんだ。
20時にはベッドの上。結構遅い時間まで船内アナウンスが鳴るも、昨日の分の眠気も含めて