第41話 ひと休憩

文字数 1,809文字

 まだ山陰、北陸、東北など、行きたい場所がたくさん残っている。

 ここにきて用事が幾つか重なり、身動きが取れなくなった。それでも2泊3日くらいであれば週末に旅行が出来そうだ。週末が絡むとどこへ行っても人だらけだし、ホテルの予約はしにくいしで非常に動きづらいのだけど仕方ない。

 とりあえず家にいる(あいだ)に、今までの旅行で受け取った施設への入場チケットとかパンフレットの整理をしたり、バッグや靴を洗ったり、庭の植物の手入れなんかをして過ごそうと思う。9月初めに買った安い蛍光色の靴は、もう(かかと)がかなり擦り減っている。足が地面に着くくらいになったら買い替えよう。

 旅の最中は、ホテルにチェックインしてからこの雑記を書くだけで遅い時間になってしまう。だからなかなか小説を書けないんだけど、まあ、この雑記も含め単なる趣味であって別に仕事じゃないんだし、いっか! という感じで放置気味だ。

 ミスチルの最新アルバムを聴いていたら、友人のユージーンが「キャッチボール行こうぜ!」と誘ってきた。
 毎日のように歩き回っていても腕の筋肉は使っていなかったから、翌日はもちろん筋肉痛になった。

 ひと休憩したら、また新しい景色を探しに行こう。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 字数が少なすぎるので、初回の小説話の続きで埋めておこう。誰も興味はないだろうし、僕もすっかり忘れていたことですが。

 「ラ・ラ・グッドバイ」で恋愛をメインにした小説を書いた。そこで心理描写についてはかなり練習が出来た。で、一番最初に書いた小説「クレイジーサンセット」の続編は、ファンタジー小説で戦闘シーンもありながら、心理描写多めで書いていこうと思った。

 「クレイジーサンセット:BEYOND」は、デュラン・デュランの曲を聴きながら書いた。デュラン・デュランはイギリスのロックバンドであり、1980年代にヒット曲を立て続けにリリースして、その後も精力的に音楽活動を続けているモンスターバンドだ。村上春樹氏の小説にもバンド名が出てくる。
 話数によっては曲をモチーフにして書いたものもある。だからそのサブタイトルは曲名そのものだったり、曲名の一部を使ったりしている。その曲を聴きながら書いていたからだ。

 僕としては重い内容の小説を、仕事からの帰宅後、午前2時まで書く生活が続いた。そしてある日、全然文章が書けなくなった。何のイメージも湧かないし、頭の中でキャラクターも動いてくれなくなった。
 それで、気分転換のために現代のコメディ小説を書くことにした。タイトルもサブタイトルもかなり適当、メタ発言もあり、なんでもありの「process(0)」だ。

 「process(0)」は高校生の頃に4コマ漫画で描きかけていたものを小説として復活させてみた。元々ギャグ漫画なのだから、気楽に書くにはうってつけだった。結局は全然違う話になってしまったけど。
 こうして、2つの小説をだいたい交互に書いていくことで、「BEYOND」の(ほう)もまた進み始めた。

 ある日、家でクロワッサンを焼いていたところ、「パンの話……、サンドイッチみたいに本編のストーリーで短編を挟むっていうのはどうだろう」と思い付いた。
 まだ2つの小説が完了していないのに、3つ目を始めるのはどうなのかと思いつつ、それでもいったん書きたくなったらとりあえず書いてしまう人なので、パン屋の話「ブレッド・ドウ・ブルース」を書き始めてしまった。

 寝不足で体調をおかしくして、休職したこともあった。趣味のために何やってんだろうと思いつつも、この頃が一番文章をスラスラ書けていたはずだ。こんなに熱中できる趣味なんて今まで無かったし、とにかく頭の中のイメージを文章に起こしていくのが面白かった。

 色々悩み苦しみながらも、3つとも完成度とか面白いかとかはさておき、最後まで書き上げることが出来た。「process(0)」には「ブレッド・ドウ・ブルース」の中で一番好きなキャラクターが出てくる。

 その()の小説については、また字数が少ない回の穴埋めで。

 小説を書くのは、ものすごく面白い。(いま)だに言葉遣いとか、句点の位置とか、自分の語彙(ごい)の少なさで困ることはある。それでも、この甲斐性無しの僕が1年も続けることが出来た趣味なのだ。

 そしてまだまだ書きたい小説がある。日本周遊が終わって、また仕事が始まっても、多分書き続けるんだろうな、そうだったらいいな、って思ってます。
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