(27)音楽の授業 セクハラ講師を成敗
文字数 1,232文字
一限目は、音楽室で、音楽の授業。
講師は、芸大卒、元プロピアニストの佐高直道(45歳)
音楽室に向かう途中から、クラスの女子は一様に機嫌が悪い。
「スケベの佐高か・・・」
「歌っている時に、姿勢をなんとか、って触って来る」
「ハゲ、デブ、チビ、しかも口臭、体臭」
「セクハラです!と言っても、やめない」
「学園長に言っても、のれんに腕押し、なにもしてくれない」
「学園のスポンサー企業の婿養子だからでしょ?」
「警察に言っても、その程度では、とスルーされた」
(ロボット九條紀子と立花隼人は、しっかり聞き取っている)
一年A組が音楽室に入って5分後、音楽講師佐高直道が入って来た。
女子クラスメイトが言うように、確かに、ハゲ、デブ、チビの男である。
顏もいかにもアジア系オッサン顔、チョビ髭を生やしている。
講師佐高直道は、耐えがたい口臭をまき散らしながら、授業を始めた。
「生徒諸君、今日もメンデルスゾーンの歌の翼の合唱の練習です」
「全員、ステージに立っていただけますか?」
「いつものように、女生徒が前、男は後ろに」
クラス全員がステージに立った時点で、講師佐高直道は、女生徒をキョロキョロと見回し、九條紀子に声をかけた。
「ああ、九條さん、今日から、このクラスでしたね」
「ピアノをお願いします」
「はい」
九條紀子は、そのままピアノに向かった。
講師佐高直道は、次にクラス委員長伊藤恵美を見た。
「伊藤さん、指揮をお願いします」
(伊藤恵美は、一瞬嫌そうな顏、しかし、唇を噛んで指揮台にのぼった)
(女生徒も、一様に嫌そうなヒソヒソ声)
「指導とか何とか言って触りまくる」
「脚、脇腹、酷い時はお尻も」
「歌っている私たちまで、触りに来る」
講師佐高直道には、そんなヒソヒソ声は聞こえないのか(あるいは無視しているのか)、指揮台にのぼった伊藤恵美に、さっそく「指導」を始めた。
「はーい、伊藤さん、指揮者ですから、その可愛い胸を張って」
「きれいな脚を、もう少し開いて」
「お尻は、キュッとしめて」
(その声も、実にスケベさが充満し、伊藤恵美は怒りで真っ赤な顏になっている)
講師佐高直道は、さらにセクハラを強めようとした。
「うーーん、伊藤さん、わからないかなあ・・・」
「お尻と足をね」
(佐高が、実際に触ろうとする)
九條紀子の声が飛んだ。
「佐高先生、完全なセクハラ行為ですよ」
「触る必要はありません」
それでも講師佐高直道は、おさまらない。
「いやいや、このお尻をね」と手を伸ばした時だった。
ロボット立花隼人があっという間に瞬間移動。
講師佐高直道を羽交い絞めにして、冷ややかな顏。
「佐高さん、監視カメラの録画を公表しましょうか?」
「官邸、文科省、法務省にはすでに送りました」
講師佐高直道は、わめいた。
「何だ!てめえは!」
「講師に、スポンサー家の俺にこんなことして、どうなるのか、わかってんのか!」
ロボット伊達隼人は、更に冷ややかな声。
「奥様にも、動画送りました」
「今後、楽しみですね」
講師佐高直道は、ガックリと肩を落としている。
講師は、芸大卒、元プロピアニストの佐高直道(45歳)
音楽室に向かう途中から、クラスの女子は一様に機嫌が悪い。
「スケベの佐高か・・・」
「歌っている時に、姿勢をなんとか、って触って来る」
「ハゲ、デブ、チビ、しかも口臭、体臭」
「セクハラです!と言っても、やめない」
「学園長に言っても、のれんに腕押し、なにもしてくれない」
「学園のスポンサー企業の婿養子だからでしょ?」
「警察に言っても、その程度では、とスルーされた」
(ロボット九條紀子と立花隼人は、しっかり聞き取っている)
一年A組が音楽室に入って5分後、音楽講師佐高直道が入って来た。
女子クラスメイトが言うように、確かに、ハゲ、デブ、チビの男である。
顏もいかにもアジア系オッサン顔、チョビ髭を生やしている。
講師佐高直道は、耐えがたい口臭をまき散らしながら、授業を始めた。
「生徒諸君、今日もメンデルスゾーンの歌の翼の合唱の練習です」
「全員、ステージに立っていただけますか?」
「いつものように、女生徒が前、男は後ろに」
クラス全員がステージに立った時点で、講師佐高直道は、女生徒をキョロキョロと見回し、九條紀子に声をかけた。
「ああ、九條さん、今日から、このクラスでしたね」
「ピアノをお願いします」
「はい」
九條紀子は、そのままピアノに向かった。
講師佐高直道は、次にクラス委員長伊藤恵美を見た。
「伊藤さん、指揮をお願いします」
(伊藤恵美は、一瞬嫌そうな顏、しかし、唇を噛んで指揮台にのぼった)
(女生徒も、一様に嫌そうなヒソヒソ声)
「指導とか何とか言って触りまくる」
「脚、脇腹、酷い時はお尻も」
「歌っている私たちまで、触りに来る」
講師佐高直道には、そんなヒソヒソ声は聞こえないのか(あるいは無視しているのか)、指揮台にのぼった伊藤恵美に、さっそく「指導」を始めた。
「はーい、伊藤さん、指揮者ですから、その可愛い胸を張って」
「きれいな脚を、もう少し開いて」
「お尻は、キュッとしめて」
(その声も、実にスケベさが充満し、伊藤恵美は怒りで真っ赤な顏になっている)
講師佐高直道は、さらにセクハラを強めようとした。
「うーーん、伊藤さん、わからないかなあ・・・」
「お尻と足をね」
(佐高が、実際に触ろうとする)
九條紀子の声が飛んだ。
「佐高先生、完全なセクハラ行為ですよ」
「触る必要はありません」
それでも講師佐高直道は、おさまらない。
「いやいや、このお尻をね」と手を伸ばした時だった。
ロボット立花隼人があっという間に瞬間移動。
講師佐高直道を羽交い絞めにして、冷ややかな顏。
「佐高さん、監視カメラの録画を公表しましょうか?」
「官邸、文科省、法務省にはすでに送りました」
講師佐高直道は、わめいた。
「何だ!てめえは!」
「講師に、スポンサー家の俺にこんなことして、どうなるのか、わかってんのか!」
ロボット伊達隼人は、更に冷ややかな声。
「奥様にも、動画送りました」
「今後、楽しみですね」
講師佐高直道は、ガックリと肩を落としている。