第12話 世紀末の光景

文字数 590文字

 昨日投稿した変な人よりもっと変な人のことを思い出したので、書きたいと思います。 今回は強烈に変です。

 その日、真冬の早朝6時前、私はバイト先に向かうため自転車を走らせていました。大きなカーブを曲がりきったその先にその人はいました。最初私は目に飛び込んできたものを理解できませんでした。

 その人は大きなお釜をかぶっていました。多分あれはパーマをあてる機械だと思います。あまりにお釜の印象が強く、どんな洋服を着ていたのか記憶にありません。ただマント状のものを着ていたことは憶えています。あと、彼も自転車をひいていましたが、自転車にはおびただしい基盤がひっつけられていました。電化製品やコンピュータに使われる緑の板ですよね。まるで大友克洋さんの漫画に出てくる電波系の浮浪者みたいでした。お釜や基盤は彼がどこかと交信するために必要なのでしょう。

 それにしてもあまりに強烈すぎてあの光景は忘れることができません。おかしい人といえばそうなのかもしれません。でも何か上手く言えませんが、あの人は何かを感じすぎてそうなってしまったのかもしれないなぁと気の毒に思えるのです。狂わなきゃやっていけないなら、狂っちゃったほうが楽なのかもしれませんね。周りの人が彼をそっとしておいてくれるといいなと思った私でした。攻撃性は多分ないと思うし……。

 何言いたいのかよくわからなくなってきましたのでこの辺で。
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