第4話 別の世界に逃避行? (17)

文字数 857文字

 だから俺は、自分なりに色々と思案を始めて工夫を入れながら、訳分からない呪文?

 もしくはお経なのかな?

 とにかく独り言を『ブツブツ……』と唱えて、召喚を始めたよ。

 まあ、俺は、冗談のように、「アブラ、カタブラ、エッエッエィ~!」と、でも呪文の台詞にしようと思った。

 でもね、ふと俺は、その台詞を言葉にしようと思った時に、『ブ~ッ』と、吹き出しそうになったよ。

 その後は、大笑いをしそうになったのだ。

 だからね、その台詞は、俺自身、呪文の言葉にするのを止めたよ。簡単でメルヘンチックで良いとは思ったんだけど。

 呪文を述べる度に、俺が一々噴き出していたら洒落にもならないし。格好も悪いので辞めにする事にするよ、みなさん……。

「我に集え──この世に未練のある魂達よ──我、闇の王なり──我、汝らの、生へのこだわりを再度叶える──だから我の為に盾や剣となって、我自身に害する者を皆駆除する為に再度立ち上がれ──」

 俺、取り敢えずは、こんな感じで台詞を述べてみた。

 さてさて、何か良い者達出ればいいのにね?

 もしも、もしもだよ……。何も出なければ、俺マジで挫けそうだ……。

 でもね、まあ、そんな場合は、(うち)のカミさんに、『ヨシヨシ』と、して貰うから別にいいのだが。

 するとね、俺達夫婦、「「……ん? おっ? おっ、おおおおおおおおおおおおおおおっ!」」と、声を漏らしたよ。

 (うち)のカミさんも、先程までは。俺の

のお陰で、妖艶な仕草を舞に舞って、カミさん自身も堪能しながら、喜悦の声を漏らしていたけれど。急に声を出のを止めて、俺の召喚に注目をしていたのだが。

「……ん? あれ? 何か出たね、フレイヤ?」

「……そ、そうですね、何か出ましたね、貴方?」

「うん」

 まあ、とにかく、俺の初めての召喚だよ。

 先程フレイヤが述べていたけれど、俺はヴァン族で彼女の夫の産まれ代わりだと何度も聞いたけれど。

 






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