第1話 前世からの女性?  (15)

文字数 642文字

 ここまできたら、このまま放置をする訳にもいかないし。一つ一つを丁寧に尋ねてみるよ。

 俺の何が気に入らないのかと?

「あのさ、俺がお姉さんに何を述べて機嫌が悪くなったのは、良くは分からないけれど。お姉さんの名前は女神アフロディーテで良いんだろう」

 まあ、取り敢えずは、名前の件かな? と、思うから尋ねてみた。

 特に先程、俺が女神様に、『お名前は女神アフロディーテ様だよね?』と、尋ねてから御機嫌が斜めになった気がするよ。

 するとさ、やっぱり、と、いうか、またまた、更に機嫌が悪くなった気がするよ。
 そして、『プイプイ』と、拗ねながら俺に口を開いたよ。
「あっ、また、あなたは、間違える。(わたくし)をあんな女と一緒にしないでください」とね。
 でもさ、そんな事を俺に述べてきても知らないよね?

 だから俺は女神さまに「えっ、アフロディーテさまではないの? じゃ、一体誰ろう」と、述べて腕を組み考えたよ。
『う~ん、う~ん』と、いった感じでね。ひたすら考えた……

 したらね、思い出したよ。だから再度 女神様に俺は口を開き、問い掛けてみた。

「あっ、お姉さん、思い出したよ、君の名前を? 」

「えっ、そうですか、思い出してくれましたか? 」

「うん、思い出したよ」

「そ、そうですか……流石 (わたくし)の旦那様です。いつまでも妻の(わたくし)の名前を憶えていてくれたんですね。フレイヤだと……う、嬉しいです、(わたくし)は……(うふ♪)」
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