第4話 別の世界に逃避行? (8)

文字数 1,002文字

「あのね、フレイヤ?」
「はい、あなた、どんな場所が良いか、決まりましたか?」
「うん、決まったよ」
「そうですか、じゃ、どんな場所がよろしいですか?」

 まあ、こんな感じで、(うち)のカミさん尋ねてきたから。
「車がブンブンと走っていないような場所が良いかな?」
 と、俺は答えたよ。
「フムフム、分かりました、あなた。では他の異世界へとゲートを開いて移動をしますね」
 (うち)のカミさんが、そう答えたから。「うん、分かったよ」と、答えてワクワクしながら俺はみていたよ。

 だってさ、空間のゲートを開いて二人でランデブーだよ。まるで新婚旅行みたいじゃないか。
 だから、嬉しさの余り、ドキドキしながら奥様を見てるよ──それにさ、フレイヤと離れていて、置いていかれると嫌だから。(うち)のカミさんをしっかりと抱かかえ、二つの超が付くほどの、御立派で美しい、たゆんたゆんのオッパイの谷間に顔を埋めて、『パフパフ』しながら待っていたのだけど。

『……ん? あれ?』

 少し時間が経つけど何も起きないね?

 も、もしかして、もしかしたら?

 俺の妻の二つのたゆんたゆんのオッパイに対する、『パフパフ』攻撃がいけなかったのかな?

 だってさ、仕方がないじゃん、イザね、二つの胸の膨らみに──顔を埋めて堪能してしまったら。思わず幼子のように甘えてみたくなったのよ。
 だから、魔法の呪文……と、いうか、神技になるのかな?

 それが止まっちゃった……。カミさんジッと固まっているし……。

 う~ん、どうしよう?

 マジで困ったなぁ……。

「あなた~?」
「ん? なに?」
「あのですね」
「うん、どうしたの?」

 と、まあ、(うち)のカミさん、又急にだけど。動き始めて、口を開き始めたから、本当に良かったよ。一時はどうなるのだろうかと、思っていたぐらいだからね?

 まあ、本当に良かった、良かった、良かったよ……。

 俺がね、そんな事を考えながら胸を撫で下ろしているとね。(うち)のカミさんは。
「あなた、異世界へ旅立つ前に、この辺りに漂う、闇の精霊を召喚しましょうか?」
 と、述べてきたんだよ。

 だから俺は、たゆんたゆんに対しての、『パフパフ』と、甘え甘え攻撃を止めてね。(うち)のカミさんを見上げて──首を傾げながら「闇の精霊?」と、尋ね返したんだ。
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